お正月が明けてしばらくたってから、玄関の棚や押し入れで外したままの正月飾りを見つけてしまった。
どんど焼きはもう終わっているし、このまま捨てていいのか、神社に持って行っても迷惑にならないのか、迷ってしまいますよね。
結論からお伝えすると、正月飾りの処分を忘れても、気づいたときに手放せば大丈夫です。
神社に相談してお焚き上げしてもらうか、自宅で塩をふって清め、自治体のルールに従ってごみに出す方法があります。
ただ、神社によっては正月飾りを受け付けていないところもあるので、持って行く前に確かめておくと安心です。
この記事は、神社本庁公式サイト、各神社の公式案内、自治体と環境省の公式情報、および報道各社の記事をもとに整理しています。
まずは、処分を忘れたことをどう考えればいいのかから見ていきましょう。
正月飾りの処分を忘れたらどうする?
最初に、今からできることを確認しておきましょう。
正月飾りの処分を忘れたときは、神社に相談するか、自宅で清めてごみに出すか、来年のどんど焼きまで取っておくかの3つから選べます。
いちばん気持ちよく送り出せるのは、神社でお焚き上げしてもらう方法です。
ただ、受け付けている時期や物は神社ごとに違うので、先に確かめる必要があります。
近くに受け付けてくれる神社がない、または早く片付けたいときは、自宅で塩をふって清め、ごみとして出しても差し支えありません。
どの方法を選んでも、「1年ありがとう」という気持ちで手放せば十分です。
正月飾りの処分を忘れても罰が当たるわけではない
続いて、いちばん不安になるところを見てみましょう。
正月飾りの処分が遅れたからといって、罰が当たるという決まりはありません。
神社本庁は、古いお神札(おふだ)について、1年間守っていただいたことに感謝を伝えてから神社に納めてお焚き上げしてもらう、と説明しています。
大切にされているのは時期そのものより、感謝して送り出す気持ちです。
実際に、北海道の根室金刀比羅神社は、しめ縄や松飾りを預かるのは年末年始(12月中旬から1月10日ごろ)に限るとしたうえで、その時期を過ぎたら塩をふりかけて紙で包み、燃やせるごみとして出すよう案内しています。
神社自身が、時期を過ぎたら家で処分してよいと伝えているわけです。
忘れていたことを気に病むより、気づいた今のうちに気持ちよく片付けるほうが、すっきりと新しい季節を迎えられます。
正月飾りの処分を忘れたときの神社の受け付けは神社しだい
ここからは、神社に持って行く場合を詳しく見ていきます。
時期を過ぎた正月飾りを受け付けてもらえるかは神社によって違い、大きな神社でも正月飾りは受け付けていないところがあります。
たとえば、明治神宮の古神符納所(こしんぷおさめじょ)で納められるのは、おふだやお守り、守護矢、絵馬で、人形や神棚、熊手、正月飾りなどは納められないと案内されています。
「大きな神社なら何でも受け付けてくれる」とは限らないということです。
反対に、滋賀県の日吉大社は、小正月のどんど焼きは行っていないものの、一年を通してお焚き上げを行っていて、お正月以降も受け付けていると案内しています。
愛媛県の一宮神社は、2025年からしめ縄や正月飾りの引き受けを有料にしていて、針金やプラスチックを分けていないものは焚き上げできないとしています。
| 神社 | 正月飾りの受け付け |
|---|---|
| 日吉大社(滋賀県) | 一年を通してお焚き上げ |
| 根室金刀比羅神社(北海道) | 12月中旬〜1月10日ごろまで |
| 一宮神社(愛媛県) | 有料・分別していないものは不可 |
| 明治神宮(東京都) | 古神符納所では受け付けていない |
持って行くときは、飾りを入れてきた袋から出し、しめ飾りに付いているみかんや橙は外して納めるよう案内している神社もあります。
プラスチックの鏡餅の容器は、中のお餅を食べて、容器は家庭で処分するよう呼びかけられています。
近くの神社に持って行く前に、公式サイトを見るか社務所に電話して「正月飾りを今から受け付けてもらえますか」と聞いておくと、無駄足にならずにすみます。
正月飾りの処分を忘れたら自宅で清めてごみに出せる
神社に持って行けないときは、自宅で手放す方法があります。
自宅では、正月飾りに塩をふって紙に包み、ほかのごみと分けて自治体のルールどおりに出せば大丈夫です。
手順はむずかしくありません。
新聞紙や白い紙を広げて飾りを置き、塩を少しふって、感謝の気持ちを込めて包みます。
包んだら、ほかのごみとは袋を分けて出すと、気持ちよく送り出せます。
分け方は住んでいる自治体によって違います。
千葉県柏市では、しめ飾りやしめ縄は「可燃ごみ」とされています。
長野県塩尻市は、袋に入る大きさなら燃えるごみ、門松のように袋に入らないものはクリーンセンターへの持ち込み(有料)、陶器やガラスは埋立てごみ、金属は「その他金属」に分けるよう案内しています。
塩で清めるのは気持ちの区切りのためで、細かい作法よりも、分け方を守って出すことのほうが大切です。
100円ショップなどで買った飾りには、造花やプラスチック、針金が使われていることがあります。
一宮神社のように、分けていないものは焚き上げできないとしている神社もあるので、こうした飾りは部品を外して、自宅からごみとして出すほうが手軽です。
正月飾りの処分を忘れたら郵送でお焚き上げを頼む方法もある
近くに受け付けてくれる神社がないときは、郵送という手もあります。
神社に行けないけれどごみに出すのは気が引けるという人は、郵送でお焚き上げを受け付けているところに送る方法もあります。
郵送のお焚き上げは、どんど焼きの時期に関係なく申し込めるのが便利なところです。
ただ、料金がかかり、送る前に針金やプラスチック、電池などを外すよう求められることが多いので、申し込む前に条件をよく確かめておきましょう。
お金をかけてでも丁寧に送り出したいかどうかで、自宅で手放すか郵送にするかを決めると迷いにくくなります。
正月飾りの処分を忘れても家で燃やすのはやめておく
昔ながらのどんど焼きのように、家で燃やしてしまおうと考える人もいるかもしれません。
正月飾りを家の庭などで燃やすのは、やめておいたほうが安心です。
環境省の通知では、ごみを燃やすことは原則として禁止されていて、その例外の一つとして「風俗慣習上又は宗教上の行事を行うために必要な廃棄物の焼却」が挙げられています。
どんど焼きは地域の行事として行われるから認められているもので、家で個人が燃やすのとは事情が違います。
住宅地で燃やすと、煙やにおいで近所に迷惑がかかったり、火が燃え広がったりするおそれもあります。
自分で燃やすより、神社に任せるか、ごみとして出すほうが、周りにも自分にもやさしい手放し方です。
正月飾りの処分を忘れたら来年まで取っておく方法もある
今年はもう間に合わないなら、来年に回すという考え方もあります。
処分を忘れた正月飾りを来年のどんど焼きまで取っておき、新しい飾りと一緒に持って行く人もいます。
どんど焼きに出し忘れたという相談には、「1年保管しておいて来年出してもよい」という声が寄せられていて、実際にそうすることにした人もいます。
ごみとして出すことに抵抗がある人には、気持ちの負担が少ない方法です。
ただ、どうしようか迷っているうちに、何年もしまい込んだままになってしまうこともあります。
気になりながら取っておくより、感謝して手放したほうが気持ちがすっきりする、という家事の専門家の声もあるので、来年に回すなら持って行く日まで決めておきましょう。
また、しまっておくうちに「きれいだから来年も飾ろうかな」と迷う人もいると思います。
毎年新しくしたい飾りと、来年も使える飾りの見分け方は、下の記事でまとめています。
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正月飾りの使い回しはダメ?毎年替えるものと来年も使えるものの見分け方
正月飾りの使い回しはダメなのか、毎年新しくするものと来年も使えるものを素材で見分けられるように整理しました。しめ縄・リース・門松ごとの考え方、使い回すときの心がけ、来年まで傷めないしまい方もまとめています。
来年に回すと決めたら、その時点で「来年のどんど焼きに持って行く」と予定に入れておくと、また忘れずにすみます。
正月飾りを外すのを忘れたときの片付け方
最後に、まだ飾ったままになっている場合です。
正月飾りを外すのを忘れていたら、気づいた日に外して片付ければ大丈夫です。
正月飾りは、松の内が明けるころに外すのが一般的で、地域によって1月7日ごろや15日ごろが目安とされています。
ただ、外すのが遅れたからといって、福を逃すとか罰が当たるといった言い伝えはないとされています。
気づいた日に外して、ここまで紹介した方法で手放しましょう。
大事なのは遅れたことを悔やむより、次のお正月に向けて気持ちを切り替えることです。
来年は、松の内が明けたらすぐに外せるよう、カレンダーに「正月飾りを外す」と書いておくと安心です。
正月飾りの処分を忘れたときによくある質問
正月飾りの処分を忘れたら縁起が悪いですか?
処分が遅れたから罰が当たる、という決まりはありません。気づいたときに感謝の気持ちを込めて手放せば大丈夫です。
どんど焼きが終わったあとでも神社で受け付けてもらえますか?
神社によって違います。一年を通してお焚き上げを行う神社もあれば、受け付けを1月10日ごろまでとする神社や、正月飾りを受け付けていない神社もあります。持って行く前に確かめてください。
明治神宮に正月飾りを納められますか?
明治神宮の古神符納所では、おふだやお守り、守護矢、絵馬は納められますが、正月飾りは納められないと案内されています。
正月飾りは普通のごみに出していいですか?
出して大丈夫です。気になる場合は塩をふって紙に包み、ほかのごみと袋を分けて、自治体のルールに従って出してください。
正月飾りは何ごみになりますか?
自治体によって違います。たとえば千葉県柏市では、しめ飾りやしめ縄は可燃ごみです。針金やプラスチック、陶器やガラスの部分は分けて出すよう案内している自治体もあります。
しめ縄の処分を忘れたときも同じですか?
同じです。神社に相談するか、塩で清めて紙に包み、自治体のルールでごみに出します。
100均の正月飾りも神社に持って行くべきですか?
造花やプラスチック、針金が使われている飾りは、分けていないと受け付けない神社もあります。部品を外して、自治体のルールでごみに出すほうが手軽です。
正月飾りを家で燃やしてもいいですか?
やめておいたほうが安心です。ごみを燃やすことは原則として禁止されていて、どんど焼きは地域の行事として例外になっているものです。
去年の正月飾りがそのまま残っています。どうすればいいですか?
今年のどんど焼きに新しい飾りと一緒に持って行くか、神社に相談するか、塩で清めてごみに出してください。1年以上たっていても手放し方は同じです。
まとめ
正月飾りの処分を忘れても、気づいたときに感謝の気持ちを込めて手放せば大丈夫です。
神社で受け付けてもらえるかは神社ごとに違い、大きな神社でも正月飾りは納められないところがあります。
だからこそ、持って行く前に一度確かめるのがいちばんの近道です。
神社が難しければ、塩で清めて自治体のルールでごみに出す方法でも、十分に気持ちよく送り出せます。
忘れていたことを責めるより、今年はここで区切りをつけて、来年は松の内が明けたらすぐ片付けられるよう、少しだけ準備しておきましょう。