10月が近づくと店の棚がオレンジ色に変わり、職場や園でもハロウィンの話題が出はじめますよね。
ハロウィンが嫌われる理由は、公道での騒ぎ方、商業主義、参加への圧力、意味の形骸化の4つに分かれ、実際に「嫌い」と答えた人は47.0%と「好き」の約2倍いました。
こう感じているのは、決してあなただけではありません。
この記事では、嫌われている理由を確認したうえで、避けられない場面をどう最小限で済ませるかを整理します。
楽しんでいる人を否定する記事ではありません。
苦手な人が無理をしないで済む形を探す内容です。
この記事の調査データは公表されている原典を確認し、調査主体・時期・回答数を明記したうえで引用しています。
※引用した調査データ元は最後に記載しています。
まずは、嫌いだと感じている人がどのくらいいるのかから見ていきましょう。
ハロウィンが嫌いな人は少数派ではない
苦手だと感じていると、自分だけが乗れていないような気がしてきます。
日本のハロウィンの文化やイベントについて「嫌い」と答えた人は47.0%で、「好き」と答えた25.4%の約2倍でした。
日本トレンドリサーチが2021年11月2日から4日にかけて、20代以下から70代以上まで各年代90名ずつ、合計540人に行った調査の結果です。
嫌いと答えた人が半数近くを占めていて、好きと答えた人は4人に1人でした。盛り上がっているように見えるのは、好きな人の行動が目立つからで、人数として多いわけではないということです。
なお、この調査は2021年に行われたもので、回答数は540人です。年代ごとに90名ずつ割り振られているため、実際の人口構成とは比率が異なります。
そのまま社会全体の割合と読むのではなく、傾向として見るのが適切です。
仮装をしたことがある人は5人に1人
続いて、実際にどのくらいの人が参加しているのかを見ておきます。
仮装をしたことがある人は19.8%で、8割は経験がありませんでした。
年代別に見ると、経験がある人の割合は20代以下が38.9%で最も多く、30代28.9%、40代17.8%、50代11.1%と下がっていきます。若い世代ほど経験があるという傾向は出ています。ところが、別の調査では逆の数字も出ているのです。
現役の高校生493人に聞いたところ、58.2%が街中での仮装をしたくないと答えていました。理由として挙がっていたのは「面倒くさい」「お金がない」「危なくて品がないイメージ」の3つです。
つまり若い世代は「やったことはあるが、街中ではやりたくない」という位置にいます。世代の問題として語られがちですが、実際には場所の問題になっているということです。
ハロウィンが嫌われている理由は4つに分かれる
ここまでの数字を踏まえて、何が嫌われているのかを整理します。
挙がっている理由は、公道での騒ぎ方、商業主義、参加への圧力、意味の形骸化の4つに分かれます。
同じ「嫌い」でも、指しているものがまったく違う場合があるのです。
この4つのうち、公道での騒ぎ方については「決まった場所でやってほしい」という意見が繰り返し出ています。
仮装そのものを否定するのではなく、場所の問題として語られている点が特徴です。
同じ調査でも、街中での仮装を「良くないと思う」は35.9%で、文化そのものが「嫌い」の47.0%とは数字が違います。
この差が、嫌われているものの中身を分けています。
「仮装が嫌い」と「ハロウィンが嫌い」は別の話
前の見出しの数字の差は、そのまま整理に使えるのです。
街中の仮装への否定は35.9%、文化そのものへの「嫌い」は47.0%と、11ポイント以上の開きがあります。
つまり、街中の仮装は気にならないけれど行事自体が苦手という人が一定数いるということです。
逆に、行事は嫌いではないが街での騒ぎ方だけが無理という人もいます。
どれなのかを分けると、避けられるものと避けられないものが見えてきます。「ハロウィンが嫌い」でひとまとめにしていると、実は関係のない場面まで身構えることになるのです。
なお、音や光、人混みが強い負担になる場合もあります。海外でも、感覚の刺激に敏感な子どもを育てる家庭から、この時期がつらいという声が上がっています。
苦手さの度合いは人によって大きく違うので、我慢の量で比べるものではありません。
職場でハロウィンの参加を求められたとき
避けられない場面のうち、最も多いのが職場です。ハロウィンに関して嫌がらせを受けた経験があると答えた人は11.1%でした。
同じ調査の数字です。仮装や参加を強く求められる、断ると雰囲気が悪くなる、といった経験が含まれます。
9人に1人という割合は、決して珍しいことではありません。
最後の項目は、角を立てないための実務的な話です。好き嫌いを理由にすると、相手の楽しみを否定する形になりやすいためです。
予定や体調を理由にすれば、相手を否定せずに済みます。なお、断ったことで不利益を受けるようであれば、それは行事の問題ではなく職場の問題です。
その場合は個人の断り方で解決しようとせず、相談先を考える段階になります。
子どもの園や学校で避けられないとき
もうひとつ避けにくいのが、子ども関連の場面です。
子どもが関わる場合は、行事そのものを避けるより、自分の負担が大きい部分だけを外すほうが現実的です。
園や学校の行事、近所の集まり、友達同士のパーティーなど、親の好き嫌いだけでは決められない場面があります。
子どもが楽しみにしている場合はなおさらです。
全部やるか全部やらないかで考えると、子どもの楽しみまで削ることになります。
関わる範囲を先に決めておけば、当日の消耗はかなり減らせます。
お菓子を配る場面については、個数や親同士のルールを整理した記事があるのです。
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ハロウィンのお菓子の配り方!個数・アレルギー・親同士のルールを整理
ハロウィンのお菓子の配り方を、相手別の選び方、1袋の個数、アレルギーと年齢の注意、声かけ、家を回る段取りまで整理しました。友達の集まりで揉めやすい予算・兄弟分・お返しのルール決めと、個包装でないお菓子の扱いも解説します。
アレルギーのある子がいる場合の確認方法は、下記でまとめています。
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ハロウィンのお菓子でアレルギー対応する方法!表示の見方と配る前の確認
ハロウィンのお菓子でアレルギーに配慮する方法を、消費者庁の表示制度から整理しました。表示義務のある9品目、袋のどこを見るか、「入っているかも」と書けない理由、限定パッケージの注意点、お菓子以外を配る選択肢、行事で配る前の確認まで解説します。
日本のハロウィンはなぜここまで広がったのか
最後に、そもそもの経緯を押さえておきます。
日本で広がったきっかけはテーマパークのイベントで、そこから商業施設とSNSを通じて一般に広がったとされているのです。
もともとは秋の収穫を祝い、悪霊を追い払う行事で、仮装は悪霊から身を守るためのものだったと説明されています。
子どもが近所を回ってお菓子をもらう形が中心でした。
この経緯が、「意味が分からないまま盛り上がっている」という違和感の正体です。
行事として輸入されたのではなく、売り場とイベントの側から入ってきたため、由来を知らないまま参加する形になりました。
嫌いという感覚は、行事そのものというより、この入り方に対して向いている部分が大きいと言えます。
ハロウィンが嫌いなことに関するよくある質問
ハロウィンが嫌いな人はどのくらいいますか?
540人への調査では「嫌い」が47.0%、「どちらでもない」が27.6%、「好き」が25.4%でした。嫌いと答えた人が好きと答えた人の約2倍という結果です。
仮装をしたことがない人は少数派ですか?
逆です。仮装の経験がある人は19.8%で、8割は経験がありません。したいと思う人も22.2%にとどまっています。
若い人はみんなハロウィンが好きなのですか?
仮装の経験は20代以下が38.9%で最も多い一方、現役高校生493人への調査では58.2%が街中での仮装をしたくないと答えています。年代というより場所の問題になっています。
なぜ嫌われているのですか?
公道での騒ぎ方、商業主義、参加への圧力、意味の形骸化の4つに分かれます。仮装そのものではなく、場所や広がり方への違和感として語られることが多くなっています。
職場でハロウィンを断りたいときはどうすればいいですか?
「その日は予定がある」と可否だけ先に答え、理由に好き嫌いを使わないほうが角が立ちません。仮装は断ってお菓子だけ用意するなど、部分的に関わる方法もあります。
仮装や参加を強く求められるのは普通のことですか?
ハロウィンに関して嫌がらせを受けた経験があると答えた人は11.1%でした。9人に1人の割合なので、珍しいことではありません。
子どもが楽しみにしている場合はどうすればいいですか?
行事全体を避けるより、衣装を既製品にする、主催は引き受けない、お菓子は市販の個包装にするなど、負担が大きい部分だけを外す方法があります。
日本のハロウィンはいつから広まったのですか?
テーマパークが秋のイベントとして定着させ、そこから商業施設とSNSを通じて広がったとされています。子どもの行事として輸入されたわけではないため、由来を知らないまま参加する形になりました。
まとめ
ハロウィンが嫌いだと感じているとき、まず確認しておきたいのは人数のほうでした。
調査では嫌いが47.0%で好きの約2倍、仮装をしたことがある人は5人に1人です。
盛り上がって見えるのは好きな人の行動が目立つからで、人数として多数派なわけではありません。
そして嫌われている中身は、公道での騒ぎ方、商業主義、参加への圧力、意味の形骸化の4つに分かれていました。
街中の仮装への否定が35.9%、文化そのものへの嫌いが47.0%と数字が違うことからも、同じ言葉で別のことが語られていると分かります。
自分がどれに引っかかっているのかを分けると、避けられるものと付き合うしかないものが見えてきます。
削るべきは行事そのものではなく、自分の負担が大きい部分だけです。