お彼岸は、ご先祖さまを供養する日本ならではの行事です。
この記事では、
お彼岸の期間に「やってはいけない」とされる行動やマナー、実は問題ないのに誤解されがちなことまでまとめて解説します。
まずは、お彼岸がどんな期間なのかから見ていきましょう。
お彼岸にやってはいけないことは何?
結論からお伝えします。
お彼岸に法律や宗教上の絶対的な禁止事項があるわけではありません。
ご先祖さまを供養する期間であることへの配慮として、
「彼岸花を持ち帰ること」
「結婚式などの祝い事」
「お見舞い」の3つは避けたほうがよいとされています。
以下で、それぞれの理由を詳しく見ていきましょう。
①彼岸花を持ち帰るのがNGとされる理由
まず、彼岸花にまつわる言い伝えを見ていきましょう。
彼岸花は毒性の強い植物であることから、
「家に持ち帰ると火事になる」という迷信があり、不吉なものとして扱われることがあります。
お墓や田んぼのあぜ道に多く咲く花であることも、
この植物を「死」や「不吉」と結びつけるイメージにつながったと考えられています。
科学的な根拠がある話ではありませんが、地域や家庭によっては今も大切にされている言い伝えの一つです。
②結婚式などの祝い事がNGとされる理由
続いて、慶事についての考え方です。
お彼岸は仏事、結婚式は慶事(祝い事)にあたるため、
地域や家庭によっては「性質の異なる行事を重ねるべきではない」と考える人もいます。
また、お彼岸の時期はお墓参りや法要などで忙しくなる家庭も多いため、
この時期に結婚式を予定すると、参列者の都合がつきにくくなる可能性もあります。
ただし、これは絶対的な決まりごとではなく、家族や親族間で気にする人がいるかどうかを事前に確認しておくと安心です。
③お見舞いがNGとされる理由
続いて、お見舞いについての考え方を見ていきましょう。
お彼岸は「死」を思い起こさせる行事であるため、
この時期にお見舞いに行くことは縁起が悪いと感じる人がいるとされています。
入院中の方やそのご家族の中には、
お彼岸という言葉自体に敏感になる人もいるため、配慮として時期をずらすという考え方があります。
とはいえ、お見舞いに行くこと自体が禁止されているわけではないため、相手との関係性や状況に応じて判断するのがよいでしょう。
お供え物として避けたほうがよいもの
お墓参りの際のお供え物にも、気をつけたい点があります。
お墓へのお供え物としては、
肉類や魚類、ニンニク・ネギ・ニラなどの「五辛(ごしん)」、香りの強い花は避けたほうがよいとされています。
仏教では殺生を連想させる肉類・魚類や、匂いの強い五辛は避けるべきとされてきた歴史があり、
この考え方がお供え物の習慣にも受け継がれています。
誤解されがちだが実際は問題ない行動
逆に、「NGだと思われがちだけど実は問題ない」ことも紹介しておきます。
「引っ越し」「車の納車」「新築祝い」「土いじり」「水辺遊び」は、
お彼岸にやってはいけないことだと誤解されがちです。
実際には春・秋ともに引っ越しシーズンや行楽シーズンと重なる時期であり、
お彼岸自体が縁起の悪い期間というわけではないため、特に問題はないとされています。
こうした誤解は、お彼岸=仏事=縁起が悪い、というイメージが独り歩きした結果と考えられます。
事実を知っておくと、必要以上に予定を気にせずに済みます。
そもそもお彼岸とはどんな期間?
ここで、お彼岸そのものの意味も確認しておきましょう。
お彼岸は、
春分の日・秋分の日を中日として、その前後3日間を合わせた合計7日間を指す期間で、
この期間にお墓参りをしてご先祖さまを供養する風習が日本独自の文化として根付いています。
2026年の春のお彼岸は3月17日から3月23日、秋のお彼岸は9月20日から9月26日です。
「彼岸」はもともと仏教用語で、迷いのないさとりの境地を指す言葉とされ、
対して私たちが生きている世界は「此岸(しがん)」と呼ばれています。
春分の日・秋分の日との違いは?
お彼岸と混同されやすい「春分の日」「秋分の日」との違いにも触れておきます。
春分の日・秋分の日は太陽の動きにもとづく1日限りの節目であるのに対し、
お彼岸はその日を中心とした7日間の期間を指す言葉で、
開運・スピリチュアルな意味合いは春分の日・秋分の日それぞれの記事で詳しく解説しています。
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春分の日にやってはいけないことは?やってはいけない理由とNG行動を解説
春分の日にやってはいけないこととされる行動を解説。なぜNGとされるのか、おすすめの過ごし方まで詳しく紹介します。
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秋分の日にやってはいけないことは?やってはいけない理由とNG行動を解説
秋分の日にやってはいけないこととされる行動を解説。なぜNGとされるのか、おすすめの過ごし方まで詳しく紹介します。
お彼岸は仏事としてのマナーが中心のテーマ、
春分の日・秋分の日はその日1日のスピリチュアルな過ごし方が中心のテーマと捉えると、内容の違いが分かりやすくなります。
お彼岸のお墓参りの基本マナー
お彼岸に何をするのか、基本のマナーも確認しておきましょう。
お彼岸のお墓参りでは、
まずお墓の掃除をしてから、お花やお供え物を供え、お線香をあげて手を合わせるのが基本的な流れとされています。
服装については、法要を伴わない通常のお墓参りであれば、平服で問題ないとされています。
ただし、あまりにも派手な服装や露出の多い服装は避けたほうが無難です。
お彼岸に「おはぎ・ぼたもち」を食べる理由
お彼岸の定番のお供え物についても触れておきます。
お彼岸には、
春は牡丹の花に見立てた「ぼたもち」、秋は萩の花に見立てた「おはぎ」を食べる風習があり、
いずれも小豆の赤色に魔除けの意味が込められているとされています。
中身はほぼ同じ食べ物ですが、季節の花にちなんで呼び名が変わる点が日本らしい風習といえます。
古くから邪気を払う食べ物としてご先祖さまへのお供えに用いられ、家族で分けて食べる習慣も根付いています。
お彼岸のタブーに関するよくある質問
お彼岸にやってはいけないことは何ですか?
絶対的な禁止事項はありませんが、彼岸花を持ち帰ること、結婚式などの祝い事、お見舞いは避けたほうがよいとされています。
お墓へのお供え物で避けたほうがよいものは?
肉類・魚類、ニンニク・ネギ・ニラなどの五辛、香りの強い花は避けたほうがよいとされています。
お彼岸に引っ越しをしてもよいですか?
問題ないとされています。お彼岸は縁起の悪い期間ではなく、引っ越しシーズンと重なるだけです。
お彼岸の期間はいつですか?
春分の日・秋分の日を中日として、前後3日を合わせた合計7日間です。2026年は春が3月17日〜23日、秋が9月20日〜26日です。
お彼岸と春分の日・秋分の日は同じ意味ですか?
春分の日・秋分の日は1日限りの節目、お彼岸はその前後を含めた7日間の期間を指す言葉で、意味合いが異なります。
お彼岸のお墓参りに適した服装はありますか?
法要を伴わない通常のお墓参りであれば平服で問題ありません。派手すぎる服装や露出の多い服装は避けたほうが無難です。
お彼岸に「彼岸花」を庭に植えるのはよくないですか?
持ち帰って家に飾ることを避ける言い伝えはありますが、庭に自生している彼岸花をそのままにしておくこと自体に問題はありません。
お彼岸中に神社にお参りしてもよいですか?
神道と仏教の行事を重ねるべきではないという考え方から、神社への参拝は避けたほうがよいとする意見もあります。
お彼岸のお供え物として肉や魚がNGなのはなぜですか?
仏教で殺生を連想させるとされ、古くから避けるべき食材とされてきたためです。
お彼岸は毎年同じ日程ですか?
いいえ、春分の日・秋分の日が年によって前後するため、お彼岸の日程も毎年少しずつ変わります。
まとめ
お彼岸に法律や宗教上の絶対的な禁止事項はありませんが、
彼岸花を持ち帰ること、結婚式などの祝い事、お見舞いは配慮として避けたほうがよいとされています。
一方で、引っ越しや車の納車、新築祝いは誤解されがちなだけで、実際には問題ないとされています。
正しい知識を持っておくことで、必要以上に予定を気にせず、ご先祖さまへの供養に気持ちを向けて過ごせるでしょう。
地域や家庭によって考え方は異なるため、気になる場合は事前に家族や親族と話し合っておくと、当日も安心して過ごせます。
迷ったときは、無理をせず年長者や菩提寺に相談してみるのもよい方法です。