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俺たちの箱根駅伝のモデルは?明誠学院大学と甲斐監督の元ネタと実話の部分

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大泉洋さん主演で10月10日から始まる日本テレビのドラマ「俺たちの箱根駅伝」。

予告を見て、「明誠学院大学って青学のこと?」「山下智久さんが演じる甲斐監督は原監督がモデル?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。

俺たちの箱根駅伝は、
池井戸潤さんの小説を原作にしたフィクションで、明誠学院大学も大日テレビも架空の名前です。

ただ、物語の軸になる関東学生連合チームは実在しますし、テレビ中継の舞台裏は日本テレビへの長い取材から生まれています。

この記事でわかること

  • 俺たちの箱根駅伝は実話なのか
  • 大学が架空の名前になった理由
  • 明誠学院大学と青山学院大学の関係
  • 甲斐監督と原晋監督の共通点と違い
  • 大日テレビとアナウンサーのモデル

この記事は原作小説の結末や、本選の順位には触れていません。

ドラマの初回前でも安心して読める範囲のまとめです。

この記事は、日本テレビ公式サイト、日本テレビの公式発表、および報道各社の記事をもとに整理しています。

モデルについての見方のうち、公式や原作者が明言していない部分は、視聴者側の推測として分けて書いています。

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ドラマの前に原作で人物の背景を知っておくと、初回の予選会の場面から登場人物の重みが違って感じられるでしょう。

まずは、そもそも実話なのかというところから見ていきましょう。

俺たちの箱根駅伝は実話なのか

最初に、いちばん多い疑問から確認します。

俺たちの箱根駅伝は実話ではなく、実在の大会と取材をもとに書かれたフィクションです。

原作は、池井戸潤さんが『週刊文春』で2021年から2023年まで連載し、2024年に上下巻で刊行した長編小説です。

箱根駅伝の本選を目指す大学の陸上競技部と、その中継を担うテレビ局の裏側という、2つの物語が並んで進みます。

リアルさに驚いたのは、中継の当事者も同じでした。

日本テレビで箱根駅伝の中継に携わる町田浩徳アナウンサーは、原作を読んで「ノンフィクションなんじゃないか?」と混乱したと話しています。

それでも、実在のモデルに寄せて書かれたわけではなく、創作の部分が大きいと聞いて「言葉にならないほどびっくりしている」と語っていました。

原作とドラマの基本

  • 原作:池井戸潤『俺たちの箱根駅伝』(文藝春秋)
  • 連載:『週刊文春』2021年〜2023年
  • 単行本:2024年に上下巻で刊行
  • ドラマ:日本テレビ系 10月10日スタート・土曜よる9時

撮影現場には、原作者の池井戸さんも足を運んでいます。

中継の現場を知る人ほど「本物みたい」と感じる細かさが、実話だと思われる一番の理由といえます。

ドラマの本物らしさは映像にも表れています。東京の都心を走る1区と10区の場面は、岡山の大通りを大手町に見立てて撮影されました。広島や岡山で撮影された理由は、次の記事で整理しています。

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俺たちの箱根駅伝はなぜ広島・岡山で撮影?1区・10区に見立てた場所

俺たちの箱根駅伝はなぜ広島・岡山で撮影されたのか。演出家の言葉から、都心を走る1区と10区の再現という理由と、岡山県庁前を大手町に見立てた撮影、広島市内6か所の交通規制、本物の箱根や立川でのロケ、岡山出身のキャストまで整理します。

俺たちの箱根駅伝の大学が架空になった理由

続いて、なぜ実在の大学ではなく架空の大学で描かれたのかを見ていきます。

池井戸潤さんは、実在のチームを舞台にすると箱根を目指す選手たちに失礼になると考え、大学の名前を架空にしました。

文春オンラインの刊行記念インタビューで、池井戸さんは「大学名だけ借りて勝手な物語を創作していいとは思えません」と話しています。

一方で、架空の大学ばかりでは読む人が感情移入しにくい。

この板挟みで構想が6〜7年も止まっていたそうです。

その行き詰まりを解いたのが、予選会で敗れた大学の選手を集めて作る「関東学生連合チーム」でした。

慶應スポーツ新聞会など9大学の学生記者による合同インタビューでも、池井戸さんは連合チームなら実在の選手に影響を与えずに書けると考えたと語っています。

主人公の青葉隼斗のような選手の名前にも、きちんとした根拠があります。

同じ合同インタビューによると、選手の名前は2000年前後の名付けランキングを参考に決めたそうです。

悪役には「黒」の入った名前を使うこともあるといい、中継のバラエティー化を迫る編成局長の黒石武は、その一例と読めそうです。

架空と実在の線引き

  • 架空:明誠学院大学、東西大学、学生連合の各大学、大日テレビ
  • 実在:箱根駅伝、関東学生連合チーム、作中に名前が出る青学・早稲田・駒沢・東洋

実在のチームへの敬意から生まれた「架空の大学」という設定が、かえって物語を自由にしたといえるでしょう。

明誠学院大学のモデルは青山学院大学なのか

大学の話で一番よく見かけるのが、明誠学院大学は青学がモデルではないかという説です。

明誠学院大学に特定のモデル校があるという公式の発表はありません。

青学説が出るのは、大学名の響きが似ていることと、甲斐監督が原晋監督に重ねて語られることが大きな理由とみられます。

ただ、池井戸さんはインタビューで、青山学院・早稲田・駒沢・東洋などの実在校は物語の中に別に登場すると話しています。

青学そのものが作中に出てくる以上、明誠学院大学をそのまま青学と読むのは無理がありそうです。

青学説の根拠と弱いところ

  • 根拠:大学名の響きが似ている
  • 根拠:甲斐監督が原晋監督と重ねて語られる
  • 弱いところ:青学は作中に実在校として別に登場する
  • 弱いところ:明誠は箱根から遠ざかった古豪という設定

ドラマの公式サイトでは、明誠学院大学は「3年ぶりの箱根駅伝を目指す古豪」と紹介されています。

38年間チームを率いてきた名将・諸矢久繁監督のもとで、箱根から遠ざかっているという設定も、近年に一気に強くなった青学とは重なりません。

明誠学院大学は、箱根から遠ざかった「かつての強豪」を集めて作った架空の大学として見ておくのが自然です。

甲斐監督のモデルは原晋監督なのか

次に、山下智久さんが演じる新監督・甲斐真人のモデルを考えます。

甲斐監督のモデルが原晋監督だという公式の発表はありませんが、そう言われるのには実際の出来事という根拠があります。

関東学生連合チームの前身「関東学連選抜」は、2008年の第84回箱根駅伝で総合4位に入りました。

このときチームを率いたのが、当時青学の監督に就任して5年目だった原晋さんです。

原さんは中国電力で10年間サラリーマンとして働いたあと、2004年に青学の監督になりました。

甲斐監督と原晋監督の共通点と違い

  • 共通点:会社員から大学の監督に転身した
  • 共通点:学生連合(学連選抜)チームと関わる
  • 違い:甲斐は明誠学院大学のOBで、元・箱根駅伝ランナー
  • 違い:甲斐の前職は一流商社、原さんは電力会社

公式Xも、甲斐を「元・箱根駅伝ランナー」の新監督として紹介しています。

池井戸さん自身は、甲斐を「天才肌で、ちょっと現実離れ」した人物だと話しています。

甲斐が自分のことを語る場面はほとんどなく、周りの人物の言葉で輪郭を浮かび上がらせる書き方を「聖書方式」と呼んでいました。

元サラリーマンが選抜チームで結果を出したという現実の出来事が、甲斐と原さんを重ねて見たくなる理由になっています。

原作では、甲斐の言葉が走る選手の背中を押す場面がいくつも出てきます。

ドラマで山下さんがどんな声でそれを届けるのか、原作の言葉と聞き比べるのも楽しみ方の1つです。

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関東学生連合チームは箱根駅伝に実在する

物語の舞台として欠かせないのが、関東学生連合チームです。

関東学生連合チームは本物の箱根駅伝に毎年のように出場しているチームで、2003年に「関東学連選抜」として始まりました。

予選会で出場権を逃した大学から、成績のよい選手を1校1人ずつ選んで作るチームです。

2015年からはオープン参加になり、個人の記録は残るものの、チームと個人の順位はつかず参考記録として扱われます。

順位が公式に残らないチームで、選手たちが何のために走るのか。

その問いが、物語の見どころの1つになっています。

関東学生連合チームの基本

  • 2003年に「関東学連選抜」として始まった
  • 予選会で敗れた大学から1校1人ずつ選ぶ
  • 2015年からオープン参加で記録は参考扱い
  • 2008年には原晋監督のもとで総合4位

実際の連合チームからは、のちにマラソンで活躍する選手も出ています。

学習院大学の川内優輝さんは、関東学連選抜として2回、6区を走りました。

今年の第103回大会の予選会は、10月17日に立川で行われます。

ドラマの初回と予選会の時期が重なっているので、現地で連合チーム入りを目指す選手を見てみるのもおすすめです。

ドラマの中の学生連合は、現実の予選会で毎年生まれている悔しさの延長線上にあるチームです。

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東西大学や学生連合の大学にモデルはあるのか

明誠学院大学以外の大学についても、ネット上ではいろいろなモデル予想が出ています。

東西大学や学生連合の各大学について、公式や原作者がモデル校を明かした事実はありません。

ドラマ公式サイトの人物紹介で、架空の大学として名前が出ているのは次のとおりです。

公式サイトに出てくる架空の大学

  • 東西大学:“ニュー山の神”芥屋信登が所属
  • 学生連合:清和国際・東邦経済・品川工業・目黒教育・武蔵野農業など
  • 学生連合:山王・関東文化・調布・東洋商科・京成・多摩塾など

東西大学の“ニュー山の神”芥屋信登は、10月4日に雅久(aoen)さんの出演が発表されたばかりの人物です。

「武蔵野農業大学は東京農業大学」のように、名前から実在校を当てはめる予想を見かけます。

ただ、先ほどの池井戸さんの考え方からすると、特定の大学に寄せないことのほうがこの作品の狙いに近いはずです。

大学名を当てる楽しみはありますが、どの大学も「どこかにいそうな選手たち」として描かれていると受け取るのがよさそうです。

大日テレビのモデルは日本テレビなのか

ここからは、もう1つの主役であるテレビ局の側を見ていきます。

大日テレビは架空の局ですが、1987年から箱根駅伝を生中継している日本テレビへの取材がもとになっています。

池井戸さんが箱根駅伝に興味を持ったきっかけは、中継ポイントの中で「小涌園前」だけが旅館の名前になっている理由でした。

1987年の初めての生中継で、日本テレビがスタッフ300人分の宿を取り忘れ、大広間を開けてくれたのが箱根ホテル小涌園だったそうです。

池井戸さんは、箱根駅伝の完全生中継を企画した初代プロデューサーの坂田信久さんにも直接話を聞いています。

当時は箱根の山が電波をさえぎり、生中継は無理だと言われていました。

それでも何度も企画を通そうとした坂田さんたちの姿に心を動かされ、テレビマンの物語を書き始めたと語っています。

大日テレビの元になった実話

  • 日本テレビは1987年から箱根駅伝を生中継
  • 「小涌園前」は初中継で宿を貸した旅館への恩
  • 初代プロデューサー坂田信久さんへの直接取材

大泉洋さんが演じるチーフプロデューサー・徳重亮を、坂田さんと重ねる見方もあります。

ただ、徳重のモデルが坂田さんだと明かされたことはありません。

大日テレビの物語は、実在のテレビマンたちの苦労を下敷きにしながら、人物は自由に作られたものといえます。

実際の中継で各中継所を先頭がいつ通るのかは、前回の記録から整理した記事にまとめています。

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俺たちの箱根駅伝のアナウンサーにモデルはいるのか

最後に、気になっている人が多いアナウンサーのモデルについてです。

竹中直人さんが演じる辛島文三にモデルがいるという発表はありませんが、アナウンサー横尾征二は本物の箱根駅伝の実況アナが演じています。

横尾役で出演するのは、日本テレビの蛯原哲アナウンサーです。

1997年の入社から30年近く箱根駅伝の中継に関わり、2025年の第101回大会からは放送センターの実況を務めています。

撮影の現場では、演じるかたわらアナウンサー役のキャストへの指導や監修も担当しているそうです。

大日テレビのアナウンサー役

  • 辛島文三:竹中直人さん(気難しい古参アナ)
  • 丸太真二:戸塚純貴さん(看板アナ)
  • 前田久志:平原テツさん(実況陣の司令塔)
  • 横尾征二:蛯原哲さん(日本テレビの実況アナ)

町田アナウンサーによると、日本テレビでは毎年20人以上のアナウンサーが箱根駅伝に関わり、1人が1校を受け持つ担当制で1年かけて取材を重ねています。

作中のアナウンサーたちの準備の場面は、こうした実際の仕事ぶりと重なって見えるはずです。

辛島は架空の人物でも、中継の言葉の重みは本物のアナウンサーが支えているといえるでしょう。

ドラマで描かれる中継の舞台裏をもっと深く知りたい人は、原作の上下巻を通して読むと、局内のやり取りの細かさに驚くと思います。

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俺たちの箱根駅伝のモデルでよくある質問

俺たちの箱根駅伝は実話ですか?

実話ではありません。池井戸潤さんの小説が原作のフィクションですが、関東学生連合チームや箱根駅伝の中継など、実在するものを取材して描いています。

明誠学院大学は実在しますか?

実在しない架空の大学です。モデル校についての公式の発表もありません。

甲斐監督のモデルは原晋監督ですか?

公式にモデルとされた事実はありません。原さんが2008年に関東学連選抜を総合4位にした監督で、元会社員という共通点があるため、重ねて語られることが多いようです。

モデルになったアナウンサーはいますか?

辛島文三にモデルがいるという発表はありません。横尾征二役は、実際に箱根駅伝の実況を担当している日本テレビの蛯原哲アナウンサーが演じています。

大日テレビのモデルは日本テレビですか?

作中の名前は架空ですが、原作者の池井戸さんは、箱根駅伝を中継する日本テレビへの取材をもとに書いています。

ドラマの陸上競技の監修は誰ですか?

大後栄治さんが陸上競技の指導と監修を担当し、関東学生陸上競技連盟が協力しています。

まとめ

俺たちの箱根駅伝は実話ではありませんが、池井戸潤さんが実在の選手たちへの敬意から大学を架空にし、そのかわりに本物の関東学生連合チームと日本テレビの中継の歴史を物語の土台に据えた作品です。

原晋監督が学連選抜で総合4位をつかんだ2008年の出来事や、本物の実況アナが演じる横尾のように、フィクションの中に現実がところどころ顔を出しています。

どこまでが本物でどこからが創作なのかを意識しながら見ると、ドラマの1つ1つの場面が少し違って見えてくるはずです。

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