お正月に箱根駅伝を沿道で見ようと思っても、選手が目の前を通るのは一瞬です。
何時に行けばいいのか、目当ての大学が来るまでどのくらい待つのかが分からないと、寒い中で長く立ち続けることになったり、着いたときには先頭が通り過ぎていたりします。
結論からお伝えすると、往路も復路も朝8時スタートで、先頭がゴールに着くのはどちらも13時20分前後です。
ただし、この時刻はあくまで先頭の目安で、最後のチームが通るのはゴール地点で15〜24分ほどあとになります。
予想時刻の一覧だけでなく、前回大会の公式記録に残っている「実際に通った時刻」もあわせて並べています。
この記事は、箱根駅伝公式サイトの区間記録と競技実施要項、神奈川県警察と関東学生陸上競技連盟の交通規制のお知らせ、および報道各社の記事をもとに整理しています。
まずは、大会全体のスケジュールから見ていきましょう。
箱根駅伝の通過時間の目安は往路も復路も8時スタート
最初に、1日の流れをつかんでおきます。
第103回箱根駅伝は2027年1月2日(土)に往路、3日(日)に復路が行われ、どちらも午前8時にスタートします。
往路は東京・大手町の読売新聞社前から箱根・芦ノ湖までの107.5km、復路は芦ノ湖から大手町までの109.6kmで、それぞれ5人の選手がたすきをつなぎます。
中継所は東京寄りから鶴見、戸塚、平塚、小田原の4か所で、往路と復路の両方で使われます。
前回(2026年1月)の第102回大会では、先頭が芦ノ湖に着いたのが13時18分08秒、大手町に戻ってきたのが13時19分26秒でした。
1日あたりおよそ5時間18〜19分で、朝の8時から昼の1時過ぎまでが「選手がコースのどこかを走っている時間」になります。
つまり、東京寄りの地点は朝早く、箱根寄りの地点は昼過ぎに通ると考えておけば大きく外れません。
箱根駅伝の往路の通過時間の目安
続いて、往路の中継所ごとの時刻を見ていきます。
往路の先頭は、鶴見中継所に9時ごろ、戸塚に10時過ぎ、平塚に11時過ぎ、小田原に12時過ぎに着くのが目安です。
下の表は、主催の読売新聞が前回大会の前に出した先頭の予想時刻と、公式サイトの区間記録に残っている前回の実際の時刻を並べたものです。
| 地点 | 主催の予想(先頭) | 前回の先頭(実際) | 前回の最後尾(実際) |
|---|---|---|---|
| 鶴見中継所(1区→2区) | 9時00分 | 9時00分28秒 | 9時03分27秒 |
| 戸塚中継所(2区→3区) | 10時07分 | 10時06分00秒 | 10時14分59秒 |
| 平塚中継所(3区→4区) | 11時08分 | 11時06分51秒 | 11時16分43秒 |
| 小田原中継所(4区→5区) | 12時10分 | 12時07分28秒 | 12時18分35秒 |
| 芦ノ湖(往路ゴール) | 13時20分 | 13時18分08秒 | 13時33分05秒 |
中継所のあいだにある主な地点について、主催の予想では、品川駅前が8時21分、六郷橋が8時52分、保土ヶ谷駅前が9時33分、権太坂上が9時41分、藤沢橋交差点が10時24分、湘南大橋が10時57分、国府津駅前が11時43分、箱根湯本駅前が12時20分、大平台のヘアピンカーブが12時32分、小涌園前が12時50分とされていました。
往路の最後尾は、鶴見ではわずか3分遅れでしたが、芦ノ湖では先頭から15分近く離れていました。
山登りの5区で差が大きく開くため、箱根に近い場所ほど長く待つことになります。
箱根駅伝の復路の通過時間の目安
往路と並んで気になるのが、東京へ戻ってくる復路の時刻です。
復路の先頭は、小田原中継所に9時前、平塚に10時ごろ、戸塚に11時ごろ、鶴見に12時過ぎに着き、13時20分前後に大手町へ戻ってきます。
| 地点 | 主催の予想(先頭) | 前回の先頭(実際) | 前回の最後尾(実際) |
|---|---|---|---|
| 小田原中継所(6区→7区) | 8時57分 | 8時57分15秒 | 9時11分15秒 |
| 平塚中継所(7区→8区) | 10時00分 | 10時00分04秒 | 10時16分06秒 |
| 戸塚中継所(8区→9区) | 11時04分 | 11時03分49秒 | 11時22分50秒 |
| 鶴見中継所(9区→10区) | 12時13分 | 12時11分27秒 | 12時32分18秒 |
| 大手町(復路ゴール) | 13時21分 | 13時19分26秒 | 13時43分23秒 |
主な地点の主催の予想は、箱根湯本駅前が8時48分、湘南大橋が10時10分、藤沢橋交差点が10時46分、保土ヶ谷駅前が11時38分、横浜駅東口が11時47分、六郷橋が12時22分、品川駅前が12時53分、田町駅前が13時01分、日本橋が13時18分でした。
復路は時間がたつほど差が広がり、大手町では先頭から最後尾まで24分近くかかりました。
東京で目当ての大学を待つなら、先頭が通ったあともしばらくその場にいるつもりで出かけたほうが安心です。
復路の7区では、二宮町の押切坂の付近に、中継でおなじみの「フリーザ軍団」が現れます。
前回は午前9時半ごろ中継に映ったと報じられていて、ちょうど7区の先頭が通る時間帯です。
場所や映る時間の目安、いつから応援しているのかは、次の記事で詳しくまとめています。
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箱根駅伝のフリーザ軍団はどこにいる?場所とテレビに映る時間の目安
箱根駅伝のフリーザ軍団がいる場所を、報道と前回大会の公式記録から確かめます。復路7区の二宮町の押切坂付近で何時ごろ映るのか、中継所から何キロのあたりか、正体やいつから応援しているか、映らない年があった理由もまとめます。
箱根駅伝の通過時間の目安より先頭は早く来る
ここからは、表の数字を「予想と実際のずれ」という面から読み直してみます。
前回大会では、10か所の中継所のうち7か所で、先頭が主催の予想より早く着いていました。
いちばん大きかったのは往路の小田原中継所で、予想の12時10分に対して12時07分28秒と、2分32秒早くなっています。
前回は、青山学院大学が往路・復路・総合のすべてを制し、総合記録で大会新記録を出した速いレースでした。
5区では区間新記録も出ています。
予想より早かったのはこの展開のためで、毎年同じだけ早くなるとは限りません。
ただ、逆に予想より遅れた地点も、鶴見の28秒、復路小田原の15秒、復路平塚の4秒と、ずれはごくわずかでした。
予想時刻は「早くなることはあっても、大きく遅れることは少ない」目安として使うのが現実的です。
沿道には、予想時刻の数分前ではなく、余裕をもって着いておくことが、先頭を見逃さないためのいちばんの対策になります。
箱根駅伝の通過時間の目安は先頭で最後尾はさらに3〜24分後
先頭の時刻と並んで知っておきたいのが、すべてのチームが通り過ぎるまでにかかる時間です。
前回大会で先頭から最後尾までにかかった時間は、1区の鶴見中継所で約3分でしたが、往路ゴールで約15分、復路ゴールの大手町では約24分まで広がっていました。
1区はスタート直後で集団のまま走ることが多く、前回は21チームが3分のあいだに鶴見へなだれ込みました。
先頭から3分以内に全チームが通ったのは、10か所の中継所でこの1か所だけです。
区間が進むにつれて、この幅は少しずつ広がります。
往路は戸塚で約9分、平塚で約10分、小田原で約11分、芦ノ湖で約15分でした。
復路は小田原で14分、平塚で16分、戸塚で19分、鶴見で21分、大手町で24分と、東京に近づくほど長くなっています。
中継所のあいだにある地点は、その前後の中継所の幅のあいだと考えておくとよいでしょう。
たとえば往路の湘南大橋なら、戸塚の約9分と平塚の約10分のあいだで、10分ほど見ておけば全チームを見送れる計算です。
「先頭の時刻」だけを見て予定を組むと、目当ての大学が来る前にその場を離れてしまうことがあります。
箱根駅伝の通過時間の目安と繰り上げスタート
後ろのチームを応援するなら、繰り上げスタートの仕組みも押さえておきたいところです。
繰り上げスタートとは、先頭から一定の時間以上遅れたチームが、前の走者の到着を待たずに次の走者を出発させる仕組みです。
第102回大会の競技実施要項では、往路の鶴見・戸塚中継所で先頭から10分、平塚・小田原中継所で15分、復路はすべての中継所で20分を超えて遅れると、繰り上げで出発すると定められていました。
繰り上げで走る選手は、主催者が用意した黄色と白のストライプのたすきをかけます。
また、復路のスタートは、往路でトップから10分以内にゴールしたチームだけがその差どおりに時間をずらして出発し、それ以外のチームは往路トップのスタートから10分後にいっせいに出発します。
前回は、復路の6区で8チームが8時10分に一斉スタートし、10区の鶴見中継所でも2チームが12時31分27秒に繰り上げで出発しました。
こうしたチームは、目の前を走る順番と実際の順位が一致しません。
沿道で見える並び順は必ずしも順位どおりではないので、順位はテレビやラジオ、公式の速報であわせて確かめるのが確実です。
箱根駅伝の通過時間の目安を自分の場所で計算する方法
表に載っていない場所で応援したいときは、自分で時刻を見積もることもできます。
神奈川県警察と関東学生陸上競技連盟の交通規制のお知らせには、選手の走る速さは「おおむね時速20km」と書かれています。
時速20kmは、1kmをおよそ3分で走る速さです。
この速さを使えば、近くの中継所の時刻から、自分の場所の通過時間を見積もれます。
中継所から5km先の場所なら、中継所の先頭の時刻に15分を足せばよい、という考え方です。
実際に、前回の3区(21.4km)で平塚中継所にトップで着いた中央大学は、戸塚中継所を10時06分43秒に出発し、平塚中継所に11時06分51秒に着いていて、かかった時間は1時間0分ほどでした。
21.4kmを1km3分で計算すると1時間4分ほどになるので、実際は少し速いものの、目安としては十分に使えます。
コースの地図と中継所の位置は、箱根駅伝公式サイトのコース紹介で確認できます。
自分の場所を中継所からの距離で考えておくと、当日に速報を見ながら「あと何分で来るか」も読みやすくなります。
箱根駅伝の通過時間の目安から沿道に着く時刻を決める
時刻が分かったところで、最後に、当日いつ家を出るかを考えます。
沿道に着いておきたい時刻の目安は、その場所で交通規制が始まる時刻です。
交通規制は、選手が通る前から始まり、最後のチームが通り過ぎたあとに解除されます。
第102回の神奈川県の交通規制のお知らせでは、往路ゴールの芦ノ湖付近が1月2日の12時30分ごろから14時ごろまで、復路スタートの芦ノ湖付近が1月3日の7時30分ごろから8時20分ごろまでとされていました。
往路ゴールでいえば、先頭が着く50分ほど前から規制が始まっていた計算です。
また、公式サイトでは、コース近くの駅がとても混み、混雑の具合によっては駅に入る人数を制限する場合があり、選手の通過に間に合わないこともあると案内されています。
とくに風祭駅、小田原駅、箱根湯本駅は、混雑状況のページが用意されているほどです。
スタート地点、ゴール地点、中継所の前後100m以内と、橋の上や交差点では、大学名や校章が入った旗やのぼりを出すことができません。
応援グッズを持っていく場合は、立つ場所にも気をつけましょう。
先頭を確実に見たいなら規制が始まる前に、目当ての大学だけを見たいなら先頭の時刻に最後尾までの幅を足して、到着時刻を決めるのがおすすめです。
どの区間なら人混みを避けて見やすいかは、公式の混雑予想をもとに次の記事で区間ごとにまとめています。
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箱根駅伝の観戦穴場はどこ?応援場所の選び方と区間ごとのおすすめ
箱根駅伝の観戦穴場を、公式の混雑予想と応援ルールをもとに往路・復路・都内に分けて紹介。混む場所の見分け方、大学を応援するときの旗のルール、何時間前に行けばいいか、持ち物や車で行くときの注意も確かめます。
【第103回】箱根駅伝の通過時間の目安は12月下旬に出る
ここまでの時刻は前回大会の予想と記録をもとにしたもので、第103回の予想時刻はまだ出ていません。
前回は、主催の読売新聞が12月26日に先頭の予想通過時間を公開し、12月29日に各大学の区間エントリーが発表されました。
第103回の出場校は、10月17日(土)に東京・立川で行われる予選会で残りの10校が決まります。
シード校は、前回の上位10校の青山学院大、國學院大、順天堂大、早稲田大、中央大、駒澤大、城西大、創価大、帝京大、日本大です。
予選会を現地で見る方法は、次の記事でまとめています。
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箱根駅伝の予選会はどこで観戦できる?第103回のおすすめ場所と当日の回り方
第103回箱根駅伝予選会(2026年10月17日)を現地で観戦したい人向けに、観戦できる場所とコース、市街地の地点ごとの通過時刻、2か所で見る回り方、結果発表、駐屯地内の観戦可否や禁止エリアを公式の発表から確かめます。
目当ての大学の選手が何区を走るかが分かるのは、区間エントリーが出る12月29日ごろです。
さらに当日の朝には選手の変更もできるため、最終的な顔ぶれはスタートの直前まで決まりません。
区間エントリーが何時ごろ出るのかと、当日変更のルールは、次の記事で確かめられます。
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箱根駅伝の区間エントリーは何時に発表?どこで見られるかと発表後の流れ
箱根駅伝の区間エントリーが何時に発表されるかを、前回の一覧の掲載時刻から確かめます。どこで見られるか、チームエントリーとの違い、当日変更の時刻と人数、補欠に入った選手の扱いも開催要項をもとに整理します。
予選会
東京・立川で行われ、本戦に出る残りの10校が決まります。
予想通過時間の公開
前回は主催の読売新聞が12月26日に、中継所と主な地点の先頭の予想時刻を出しました。
区間エントリーの発表
前回は12月29日。
どの選手が何区を走るかがここで分かります。
往路
朝8時に大手町をスタート。
当日の朝に選手の変更が行われることがあります。
復路
朝8時に芦ノ湖をスタートし、13時20分前後に先頭が大手町へ戻ってくる見込みです。
応援の予定は、12月下旬に予想時刻と区間エントリーが出そろってから最終的に決めるのが確実です。
箱根駅伝の通過時間の目安は当日の中継と速報で確かめる
沿道に向かう途中や、待っているあいだに役立つのが中継と速報です。
前回は、日本テレビ系列が往路・復路とも朝7時から生中継し、TVerでもライブ配信がありました。
ラジオでも、NHKラジオ第1、文化放送、ラジオ日本が実況中継をしています。
公式サイトには、読売新聞による順位の速報ページも用意されています。
先頭がいまどの中継所を過ぎたのかが分かれば、自分の場所まであと何分かも、先ほどの1km3分の計算で見積もれます。
沿道で見るのは一瞬でも、中継とあわせれば、その前後のレースの流れも分かります。
お正月の予定がまだ決まっていない人は、年末年始の過ごし方をまとめた次の記事も参考になります。
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年末年始が一人ぼっちになるときは?割合と先に決めておくこと
年末年始を一人で過ごすことになったときの整理です。一人で過ごす人の割合、この時期だけ寂しくなる理由、開いている場所や食事を先に決めておく方法を解説します。
イヤホンでラジオを聞きながら待てば、目の前を選手が通るまでの時間も退屈せずに過ごせます。
箱根駅伝の通過時間の目安に関するよくある質問
箱根駅伝は何時にスタートしますか?
往路(1月2日)は大手町の読売新聞社前から、復路(1月3日)は芦ノ湖から、どちらも午前8時にスタートします。
往路のゴールは何時ごろですか?
先頭が芦ノ湖に着くのは13時20分前後が目安です。前回は先頭が13時18分08秒、最後のチームが13時33分05秒でした。
選手全員が通り過ぎるまで何分かかりますか?
場所によって大きく変わります。前回は1区の鶴見中継所で約3分、往路ゴールで約15分、復路ゴールの大手町で約24分でした。東京や箱根に近づくほど長くなります。
予想通過時間はいつ発表されますか?
前回は、主催の読売新聞が12月26日に予想通過時間を公開しました。区間エントリーは12月29日に発表されています。
沿道には何分前に着けばいいですか?
その場所で交通規制が始まる時刻までに着いておくのが目安です。前回の往路ゴール付近では、先頭が着く50分ほど前から規制が始まっていました。駅が混むと入場制限がかかることもあります。
繰り上げスタートとは何ですか?
先頭から一定の時間以上遅れたチームが、前の走者を待たずに次の走者を出発させる仕組みです。前回の基準は、往路の鶴見・戸塚が10分、平塚・小田原が15分、復路はすべて20分でした。
大学の旗を持って応援してもいいですか?
小旗やのぼりの大量持参は控えるよう呼びかけられています。スタート・ゴール・中継所の前後100m以内と、橋の上や交差点では、大学名や校章が入った旗を出すことはできません。
第103回箱根駅伝はいつですか?
2027年1月2日(土)に往路、3日(日)に復路が行われます。予選会は2026年10月17日(土)に東京・立川で開かれます。
まとめ
箱根駅伝の通過時間の目安は、往路も復路も朝8時にスタートし、先頭がゴールに着くのは13時20分前後です。
中継所ごとの予想時刻は主催の読売新聞が毎年12月下旬に公開していて、前回の実際の時刻もその予想とほとんど変わりませんでした。
ただ、前回の公式記録を並べてみると、予想時刻だけでは足りないことも見えてきます。
先頭は予想より数分早く来ることが多く、最後のチームが通るまでには、場所によって3分から24分の開きがありました。
沿道で応援するなら、見たいのが先頭なのか、目当ての大学なのかで、着いておく時刻も離れる時刻も変わります。
第103回の時刻が出そろうのは12月下旬です。
それまでは、今回の表と1km3分の計算で応援する場所の見当をつけておき、予想時刻と区間エントリーが出たところで、当日の動きを決めるとよいでしょう。