お正月に箱根駅伝を沿道で見たいと思っても、テレビに映る有名な場所は人であふれていて、選手の姿が人の頭越しにしか見えないこともあります。
せっかく寒い中で待つなら、もう少し落ち着いて見られる場所を選びたいところです。
結論からお伝えすると、
箱根駅伝の観戦穴場は「中継所やスタート・ゴールから離れ、混雑が予告された駅を避けた区間の途中」にあります。
公式が混雑を予告している場所を先に外しておけば、残りの区間から自分に合う場所を選べます。
ここで挙げる場所は、どこも「必ず空いている」わけではありません。
混みやすい条件に当てはまらない場所として選んでいます。
この記事は、箱根駅伝公式サイトの観戦案内、関東学生陸上競技連盟の混雑予想と交通規制のお知らせ、および報道各社の記事をもとに整理しています。
まずは、どんな場所が混みやすいのかから見ていきましょう。
箱根駅伝の観戦穴場と混む場所の違い
最初に、避けたほうがよい場所をはっきりさせておきます。
箱根駅伝公式サイトは、スタート・フィニッシュ・中継所の付近は観客が多く危険だとして、荷物を置いた場所取りも控えるよう呼びかけています。
大手町、鶴見・戸塚・平塚・小田原の各中継所、芦ノ湖は、はじめから人が集まる場所だと考えておきましょう。
もうひとつの手がかりが、関東学生陸上競技連盟が出している「混雑予想のお知らせ」です。
前回(第102回)は、小田原駅・風祭駅・箱根湯本駅の3駅について、駅の周りがコースのため大変な混雑が予想され、混み具合によっては駅に入る人数を制限する場合があると案内していました。
箱根湯本駅は1月2日の9時30分ごろから14時ごろ、1月3日の7時30分ごろから9時30分ごろが混雑の時間帯とされています。
逆にいえば、中継所やスタート・ゴールから離れていて、混雑が予告された駅も使わずに行ける区間の途中が、観戦穴場の候補になります。
観戦穴場探しは「いい場所を探す」より先に「混む場所を外す」ほうが、ずっと確実です。
箱根駅伝の往路の観戦穴場
続いて、1月2日の往路で落ち着いて見やすい区間を見ていきます。
往路の観戦穴場は、1区の品川から六郷橋にかけてと、3区から4区の湘南・大磯・国府津のあたりです。
1区は大手町をスタートして、品川駅前を8時21分ごろ、鮫洲駅前を8時28分ごろ、京急蒲田踏切跡を8時44分ごろ、六郷橋を8時52分ごろに通ると主催の読売新聞が予想していました。
スタートの大手町と鶴見中継所のちょうど間にあたる区間で、1区は集団のまま走ることが多いため、全チームがまとまって目の前を通ります。
3区は湘南の海沿いを走る区間で、浜須賀歩道橋が10時42分ごろ、湘南大橋が10時57分ごろの予想です。
4区では大磯駅入口歩道橋が11時12分ごろ、国府津駅前が11時43分ごろでした。
どちらも平塚・小田原の中継所から離れていて、混雑が予告された小田原より手前で見られます。
5区の山登りを見たい場合、箱根湯本駅の周りは公式が混雑を予告しています。
見るなら混雑の時間帯と入場規制の可能性を承知のうえで、早めに動く必要があります。
往路は、中継所と中継所のちょうど中ほどを選ぶと、人の少なさと見やすさのバランスがとれます。
箱根駅伝の復路の観戦穴場
往路と並んで気になるのが、1月3日の復路です。
復路の観戦穴場は、8区の湘南から藤沢にかけてと、9区・10区の生麦から蒲田にかけてです。
主催の予想では、8区は湘南大橋を10時10分ごろ、浜須賀歩道橋を10時28分ごろ、藤沢橋交差点を10時46分ごろに通ります。
9区は横浜駅東口が11時47分ごろ、生麦駅前大黒町交差点が12時05分ごろで、10区は六郷橋が12時22分ごろ、京急蒲田踏切跡が12時30分ごろの予想でした。
復路は時間がたつほど大学どうしの差が広がります。
前回大会の公式記録では、先頭から最後のチームまでに、戸塚中継所で約19分、鶴見中継所で約21分、ゴールの大手町では約24分かかっていました。
目当ての大学を見るつもりなら、先頭が通ってから20分ほどはその場で待つ前提で場所を選びましょう。
6区の山下りは朝が早く、箱根湯本駅は1月3日の7時30分ごろから9時30分ごろが混雑の時間帯とされています。
復路は、先頭を見たあとも長く待てる場所かどうかを、穴場選びの条件に加えると失敗しにくくなります。
なお、7区の二宮町の押切坂の付近は、中継でおなじみのフリーザ軍団が現れるため、定点カメラの周りに人が集まります。
場所と時間の目安は、次の記事でまとめています。
-
-
箱根駅伝のフリーザ軍団はどこにいる?場所とテレビに映る時間の目安
箱根駅伝のフリーザ軍団がいる場所を、報道と前回大会の公式記録から確かめます。復路7区の二宮町の押切坂付近で何時ごろ映るのか、中継所から何キロのあたりか、正体やいつから応援しているか、映らない年があった理由もまとめます。
箱根駅伝の都内の観戦穴場
東京都内で見たい人のために、都内の区間も分けて考えておきます。
都内の観戦穴場は、スタートとゴールの大手町・日本橋を外した、芝から品川にかけての区間です。
1区の選手は、読売新聞社前を8時にスタートしたあと、芝郵便局前を8時08分ごろ、品川駅前を8時21分ごろに通ると予想されていました。
10区では、品川駅前が12時53分ごろ、田町駅前が13時01分ごろ、日本橋が13時18分ごろの予想です。
大手町はスタートとゴールそのもので、日本橋もゴールの直前にあたるため人が集まります。
同じ都内でも、芝から品川のあたりまで下がると人が分散しやすくなります。
とくに品川駅前は、朝のスタート直後の1区と、お昼すぎの10区の両方が通る場所です。
都内なら、2日の朝と3日のお昼すぎに品川駅前へ行けば、往路のスタート直後と復路のゴール前を両方見届けられます。
箱根駅伝の観戦穴場で大学を応援するときの旗のルール
目当ての大学を応援するなら、旗やのぼりのルールも押さえておきましょう。
箱根駅伝公式サイトは、スタート地点・フィニッシュ地点・中継所の前後100m以内と、橋の上、交差点では、大学名や校章が入った旗・のぼり・横断幕を出せないとしています。
これは混雑を和らげ、場所取りによる混乱を避けるためのものです。
あわせて、小旗やのぼりをたくさん持っていくことも控えるよう呼びかけられていて、出場校の集団応援にも同じ要請が出ています。
ガードレールや橋に横断幕や旗をくくりつけることは、道路交通法などに違反する行為だとされています。
区間の途中にある観戦穴場は、中継所の前後や橋の上を外せば、大学の旗を手に持って応援しやすい場所でもあります。
大学を応援するなら、中継所から100m以上離れた、橋でも交差点でもない場所を選ぶのがいちばん気持ちよく旗を振れます。
箱根駅伝の観戦穴場には何時間前に行く?
場所が決まったら、次は何時に着けばよいかです。
目安は、選手が来る時刻ではなく、その場所で交通規制が始まる時刻に着いていることです。
交通規制は選手が通る前から始まり、最後のチームが通り過ぎたあとに解除されます。
前回の神奈川県の交通規制のお知らせでは、往路のゴールにあたる芦ノ湖の付近は1月2日の12時30分ごろから14時ごろまでとされていて、先頭が着く50分ほど前から規制が始まっていました。
区間の途中の観戦穴場なら、先頭の通過予想の30分前を目安に着いておくとよいでしょう。
中継所ごとの先頭と最後尾の実際の時刻は、次の記事でまとめています。
-
-
箱根駅伝の通過時間の目安は?地点別の時刻と最後尾が通るまでの時間
箱根駅伝の通過時間の目安を、往路・復路の中継所と主な地点ごとに紹介。前回大会の公式記録から、予想時刻とのずれや、先頭から最後尾までに何分かかるかも確かめ、沿道に着いておきたい時間を考えます。
混雑が予告された駅を使う場合は、入場規制で電車に乗るまでに時間がかかることもあるので、さらに早めに出発しましょう。
箱根駅伝の観戦穴場に持っていくもの
1月の朝の沿道は、動かずに待つ時間が長くなります。
持っていくもので大切なのは、寒さへの備えと、その場から動かずに過ごせる準備です。
箱根駅伝公式サイトは、脚立を使った応援は危険なので控えること、自撮り棒は使えないこと、ドローンは飛ばせないことを案内しています。
高いところから見ようとせず、歩道の決まった場所から応援するのが基本です。
選手は歩道寄りのぎりぎりを走ってくるため、手を出したり身を乗り出したりするのも危険だとされています。
スマートフォンで撮影するときも、体を車道の側へ出さないようにしましょう。
トイレは駅や施設で先に済ませ、規制が始まったら持ち場を離れなくてすむようにしておくと、選手が来る瞬間を逃しません。
箱根駅伝の観戦穴場へ車で行くときの注意
最後に、車で行こうと考えている人への注意です。
交通規制のお知らせでは、駅伝コースと周りの道路は混むため、車での外出は控えるよう呼びかけられています。
コースの上は全線で駐車禁止で、選手が通るときには一時的に通行止めになります。
前回の神奈川県のお知らせでは、選手の走る方向と向かい合う車は、選手が通る3分前から右折やUターンができないとされていました。
自動車や自転車などの車両を使って応援すること自体も、公式サイトは危険だとして控えるよう求めています。
どうしても車を使うなら、コースから離れた場所に車を止めて、そこから歩くか電車で観戦場所まで向かうのが現実的です。
観戦穴場は駅から少し歩く場所であることが多いので、電車と徒歩で向かう計画のほうが時間を読みやすくなります。
箱根駅伝の観戦穴場に関するよくある質問
箱根駅伝で一番混む場所はどこですか?
スタート・ゴールの大手町と芦ノ湖、各中継所の付近です。前回は、小田原駅・風祭駅・箱根湯本駅の周りでも大変な混雑と駅の入場規制が予告されていました。
箱根湯本駅は観戦穴場ですか?
穴場とはいえません。前回は、1月2日の9時30分ごろから14時ごろと、1月3日の7時30分ごろから9時30分ごろに混雑が予想され、駅の入場規制の可能性も案内されていました。
都内で観戦するならどこがいいですか?
大手町と日本橋を外した、芝から品川のあたりがおすすめです。品川駅前なら、2日の朝の1区と、3日のお昼すぎの10区を同じ場所で見られます。
何時間前に行けばいいですか?
その場所で交通規制が始まる時刻に着いているのが目安です。区間の途中なら、先頭の通過予想の30分前を目安にしてください。
大学の旗を持っていってもいいですか?
持っていけますが、中継所・スタート・ゴールの前後100m以内と、橋の上、交差点では出せません。大量に持っていくことも控えるよう呼びかけられています。
場所取りはできますか?
荷物を置いて場所を取ることは控えるよう、公式に呼びかけられています。とくにスタート・ゴール・中継所の付近では、主催者が荷物を撤去する場合もあるとされています。
車で観戦に行けますか?
コースの上は駐車禁止で、周りの道路も混むため、車での外出は控えるよう呼びかけられています。電車と徒歩で向かうのが現実的です。
復路で目当ての大学を見るには、どのくらい待てばいいですか?
前回は、先頭から最後のチームまでに、戸塚中継所で約19分、大手町で約24分かかっていました。先頭が通ってから20分ほどは待つつもりでいると安心です。
まとめ
箱根駅伝の観戦穴場は、中継所やスタート・ゴールから離れ、混雑が予告された駅を避けた区間の途中にあります。
往路なら1区の品川から六郷橋、3区から4区の湘南・大磯・国府津、復路なら8区の湘南から藤沢、9区・10区の生麦から蒲田、都内なら芝から品川が候補になります。
穴場といっても、テレビで見る名所と比べて迫力が落ちるわけではありません。
人が少ないぶん、選手の表情や息づかいまで近くで感じられ、目当ての大学が来るまで落ち着いて待つこともできます。
場所を決めるときは、公式の混雑予想と旗のルールを先に確かめ、通過時刻から逆算して家を出る時間を決めておくと、当日に慌てずに済みます。