「今年で年賀状は最後にします」と伝えたはずなのに、お正月にまた年賀状が届いた…。
うれしい気持ちもありつつ、「返したらまた来年も届くかな」「無視したら失礼かな」と迷ってしまいますよね。
結論からお伝えすると、
年賀状をやめたのに届くのはよくあることで、
無理に返事をしなくても大丈夫です。
返すなら年賀状ではなく寒中見舞いかLINEで、届いたお礼と「年賀状は失礼させていただいています」を短く伝えると、気まずくならずにもう一度気持ちを伝えられます。
この記事は、日本郵便の公式情報、国立天文台の暦、調査会社のアンケート結果、および報道各社の記事をもとに整理しています。
まずは、年賀状をやめたのにどうして届くのかから見ていきましょう。
年賀状をやめたのに届くのはよくあること
最初に、届いた理由を考えておくと、気持ちが少し楽になります。
年賀状をやめたのに届くのは、相手が見落としていたり、住所録を直していなかったりするためで、悪気がないことがほとんどです。
年賀状じまいのあいさつは、たくさんの年賀状の中の一枚に書かれていることが多く、読み飛ばされたり、一年たって忘れられたりしがちです。
住所録を使ってまとめて印刷していると、名前を外し忘れることもあります。
中には、じまいを知ったうえで「それでもあいさつはしたい」と気づかって送ってくれる人もいます。
そもそも、年賀状をやめたことをきちんと伝えている人は多くありません。
709人に聞いたアンケートでは、年賀状を送らない人の66.9%が「しまいの案内」をしていませんでした。
何も言わずにやめた人のところには、年賀状が届き続けるのも無理はありません。
今は年賀状を出さない人が半数を超えていて、その理由はこちらでまとめています。
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年賀状を出さない理由は?出さない人の割合と失礼にならない伝え方
年賀状を出さない理由で多いのは手間とSNSで足りるという考えです。出さない人は半数を超え、企業も6割以上が出していません。割合や背景、失礼にならない伝え方と代わりのあいさつをまとめました。
届いた年賀状は「約束を破られた」のではなく「まだ気にかけてくれている」しるしだと受け取ると、返すかどうかも落ち着いて決められます。
年賀状をやめたのに届いても返事はしなくていい
続いて、返事をするかどうかの決め方です。
年賀状じまいを伝えた相手から届いた年賀状には、返事をしなくてもマナー違反ではありません。
すでに「年賀状は失礼します」と伝えてあるので、返さなくても約束どおりです。
ただ、相手との関係によっては、一言返しておいたほうが安心な場合もあります。
とくに目上の人や、これからもお付き合いが続く相手は、何も返さないと「届かなかったのかな」と心配させてしまうかもしれません。
迷ったときは、下の表を目安にしてみてください。
相手別の返事の目安
| 相手 | 返事 | 方法 |
|---|---|---|
| 親しい友人 | 返すと気持ちがいい | LINEやメール |
| 親戚 | 返すと安心 | 寒中見舞いか電話 |
| 目上の人・恩師 | 返すと安心 | 寒中見舞い |
| 仕事の相手 | 会社のやり方に合わせる | 寒中見舞いかメール |
| 疎遠になっている人 | 返さなくてもよい | 返すなら短い寒中見舞い |
| 宛名も文面も印刷だけの年賀状 | 返さなくてもよい | — |
なお、年賀状じまいを伝えていない相手から届いたときは、考え方が少し変わります。
そちらの返し方は、こちらでまとめています。
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年賀状をもらったのに出さないのは失礼?届いた後の返し方と文例
年賀状をもらったのに出さないままだと、送った相手を心配させることがあります。1月7日までは年賀状、過ぎたら寒中見舞いで返すのが目安です。相手別の文例、LINEで返すとき、喪中や年賀状をやめたいときの返し方もまとめました。
返事をするかどうかは「これからもお付き合いを続けたいか」で決めると、迷いにくくなります。
年賀状をやめたのに届いたら寒中見舞いで返す
返すと決めたら、いつ、何で返すかを決めましょう。
年賀状をやめたのに届いた相手に返すなら、年賀状ではなく寒中見舞いで返すのがおすすめです。
年賀状で返してしまうと、相手は「やっぱり年賀状のやり取りを続けるんだな」と受け取って、翌年も送ってくれるかもしれません。
寒中見舞いなら、年賀状とは別のあいさつなので、お礼を伝えながら「年賀状はやめている」ことも自然に伝えられます。
寒中見舞いは、日本郵便の案内では、松の内が明ける1月8日(関西などの一部地域は1月16日)から立春(2月4日ごろ)までに届くように送るものです。
国立天文台の暦によると、2027年の立春は2月4日です。
「寒中お見舞い申し上げます」から始めて、「あけましておめでとう」などのお祝いの言葉は使いません。
寒中見舞いは「お礼」と「年賀状はやめています」を一度に伝えられるので、やめたのに届いたときの返事にちょうどいい形です。
年賀状をやめたのに届いたときの返事の文例
ここからは、そのまま使える文例を紹介します。
文面は「年賀状のお礼」「年賀状は失礼していることのお詫び」「これからもよろしく」の3つで十分です。
「伝えたはずなのに」という気持ちは書かずに、あくまで「自分の都合でやめている」という形にすると、相手も気まずくなりません。
相手別の文例
| 相手 | 文例 |
|---|---|
| 親しい友人 | 「年賀状ありがとう!うれしかったよ。わたしは年賀状をお休みしているので、LINEでごめんね。今年もよろしくね」 |
| 親戚 | 「寒中お見舞い申し上げます。ご丁寧に年賀状をありがとうございました。年賀状は失礼させていただいておりますが、今後とも変わらぬお付き合いをお願いいたします」 |
| 目上の人・恩師 | 「寒中お見舞い申し上げます。ご丁寧な年賀状をいただき、ありがとうございました。勝手ながら年始のごあいさつは失礼させていただいておりますこと、どうかお許しください」 |
| 仕事の相手 | 「寒中お見舞い申し上げます。年頭にはご丁寧なお年始状を賜り、誠にありがとうございました。弊社では年賀状によるごあいさつを控えさせていただいております」 |
「送ってくれてうれしかった」という気持ちを先に書けば、年賀状をやめていることを添えても冷たい印象にはなりません。
年賀状をやめたのに届いた相手にLINEで返す
はがきを用意するほどではない相手への返し方です。
親しい友人や家族なら、年賀状をやめたのに届いたときの返事はLINEやメールで大丈夫です。
そもそも年賀状をやめた人の多くは、LINEでのあいさつに切り替えています。
20〜70代の1,003人の調査では、年賀状を出さない人の46.7%が代わりにLINEであいさつしていると答えていました。
「年賀状ありがとう、わたしはLINEで失礼するね」と送れば、年賀状をやめていることも一緒に伝わります。
LINEで返してもいい相手かどうかの見分け方は、寒中見舞いの返事の記事でまとめています。
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寒中見舞いの返事はラインでいい?返していい相手と時期と例文
寒中見舞いの返事はラインでいいのか、返していい相手とはがきにしたい相手を分けて整理しました。返事が必要なケース、2027年の立春までの返す時期、友人・家族・喪中の相手に送れるLINEの例文と避けたい言葉もまとめています。
LINEで返すと、そのまま近況のやり取りが始まることも多いので、年賀状よりかえって距離が縮まることもあります。
年賀状をやめたのに届いても返さないなら
返事をしないと決めた場合の考え方です。
年賀状をやめたのに届いた年賀状に返事をしなくても、罪悪感を持つ必要はありません。
あなたはすでに年賀状をやめると伝えていて、相手はそれを知ったうえで送っているか、うっかり送っているかのどちらかです。
返さないことで、相手が「やっぱりやめたんだな」と気づき、翌年から自然に届かなくなることもよくあります。
ただ、返さないことにしても、届いた年賀状を受け取ったことへの感謝の気持ちまで捨てる必要はありません。
次に会ったときや電話のついでに「年賀状ありがとう」と一言伝えるだけでも、相手はうれしく感じるはずです。
返すか返さないかより、「無理のない形で気持ちを伝えられるか」を大事にすれば、どちらを選んでも大丈夫です。
年賀状をやめたのに仕事の相手から届いたとき
仕事の関係で年賀状が届いた場合です。
会社や取引先から届いた年賀状は、「関係を続けたい」という意味で送られていることが多いので、寒中見舞いかメールでお礼を返しておくと安心です。
東京商工リサーチが2025年12月に6,306社に聞いた調査では、取引先に年賀状を出す会社は36.0%でした。
出す理由は「関係性の維持」が73.4%、「相手先への敬意」が62.8%です。
つまり、仕事の相手から届く年賀状は、決まりごとというより「これからもよろしく」というメッセージだと考えられます。
個人として年賀状をやめていても、仕事の相手には会社のやり方に合わせて返しておくと安心です。
会社として年賀状をやめたなら、寒中見舞いやメールで「弊社では年賀状によるごあいさつを控えさせていただいております」と伝えます。
仕事の年賀状はお付き合いのサインなので、年賀状をやめていても、お礼だけはきちんと返しておくと信頼につながります。
年賀状をやめたのに翌年も届いたとき
最後に、次の年もまた届いた場合です。
年賀状をやめたのに翌年も届いたら、相手は年賀状でのお付き合いを大切にしたい人なのかもしれないので、無理に止めようとしなくても大丈夫です。
一度伝えても届く相手には、もう一度だけ短く伝えるか、「この人からは受け取るだけにしよう」と決めてしまうのもひとつの方法です。
受け取るだけなら、あなたの手間は増えません。
反対に、どうしても気になるなら、電話や会ったときに「年賀状はやめたけど、これからもよろしくね」と直接伝えると、はがきより確実に伝わります。
また、年賀状をやめたものの「やっぱりこの人とは年賀状を続けたい」と感じたら、再開しても問題ありません。
やめるのも再開するのも、自分の気持ちに合わせて選べばいいことです。
年賀状じまいは相手との縁を切るためではなく、あいさつの形を変えるためのものなので、相手に合わせてやわらかく合わせていけば十分です。
年賀状をやめたのに届いたときによくある質問
年賀状じまいをしたのに届いた年賀状は無視してもいいですか?
年賀状じまいを伝えてあるなら、返事をしなくてもマナー違反ではありません。気になる相手には寒中見舞いやLINEでお礼を伝えると安心です。
返事は年賀状で出してもいいですか?
年賀状で返すと、やり取りが続くと受け取られることがあります。寒中見舞いで返すと、お礼と年賀状をやめていることを一緒に伝えられます。
寒中見舞いはいつまでに出せばいいですか?
1月8日(関西などは16日)から立春までに届くように出します。2027年の立春は2月4日です。
年賀状をやめた人に年賀状を出すのは迷惑ですか?
迷惑とまでは言えませんが、受け取った人は返事に迷うことがあります。送るなら「お返事は気にしないでね」と一言添えると、相手の負担が減ります。
年賀状じまいの返事にLINEを使ってもいいですか?
親しい友人や家族ならLINEで大丈夫です。目上の人や仕事の相手には寒中見舞いのほうが安心です。
仕事の相手から年賀状が届いたらどうすればいいですか?
会社のやり方に合わせて、寒中見舞いかメールでお礼を返すと安心です。会社として年賀状を控えているなら、そのことも添えます。
翌年も年賀状が届いたらどうすればいいですか?
もう一度だけ短く伝えるか、受け取るだけにすると決める方法があります。直接会ったときに伝えるのも確実です。
年賀状じまいをしたけれど、再開してもいいですか?
再開しても問題ありません。「また年賀状でごあいさつさせてください」と一言添えれば、相手もうれしく受け取ってくれるはずです。
まとめ
年賀状をやめたのに届くのはよくあることで、無理に返事をしなくても大丈夫ですが、返すなら寒中見舞いかLINEでお礼と一言を添えるのがおすすめです。
届いた年賀状は、相手がまだあなたを気にかけてくれているしるしです。
返すかどうかは「これからもお付き合いを続けたいか」で決めればよく、返すときは年賀状ではなく寒中見舞いにすることで、お礼と「年賀状はやめています」を一度に伝えられます。
年賀状じまいは縁を切るためではなく、あいさつの形を変えるためのものなので、相手に合わせて柔らかく続けていけば、気まずさもだんだん小さくなっていくはずです。