お正月に郵便受けをのぞいたら、自分は出していない人から年賀状が届いていた…。
「今から返すのも遅いかな」「このまま出さなくても大丈夫かな」と、ちょっと気まずい思いをしたことがある人も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、
年賀状をもらったのに出さないままだと、送ってくれた相手を心配させてしまうことがあるので、
何らかの形で返しておくのがおすすめです。
1月7日までなら年賀状で、過ぎてしまったら寒中見舞いで返せば、遅くなっても失礼にはなりません。
この記事は、日本郵便の公式発表、国立天文台の暦、調査会社のアンケート結果、および報道各社の記事をもとに整理しています。
まずは、年賀状をもらったのに出さないとき、相手がどう感じるのかから見ていきましょう。
年賀状をもらったのに出さないと相手は心配する
最初に、返さなかったときに相手がどう受け止めるかを知っておきましょう。
年賀状をもらったのに出さないのは、はっきりしたマナー違反とまでは言えませんが、送ってくれた相手を心配させたり寂しく思わせたりすることがあります。
年賀状を送る人は、「今年もよろしく」という気持ちを込めて、時間をかけて用意しています。
それが返ってこないと、「届かなかったのかな」「何か気に障ることをしたかな」と気になってしまうものです。
出した枚数の半分も返ってこなくて寂しい、という声もあります。
日本郵便は2027年用の年賀はがきから、「年賀状の返信のニーズ」に合わせて、販売をこれまでの1月10日ごろから1月15日まで延ばしました。
届いてから返す人がそれだけ多いということです。
「出していなかったから」とそのままにするより、遅くなっても一言返すほうが、相手との関係はずっと気持ちよく続きます。
年賀状をもらったら1月7日までは年賀状で返す
では、実際にどう返せばいいのかを見ていきます。
年賀状が届いたら、松の内の1月7日(関西などは1月15日)までは年賀状で返すのが目安です。
松の内とは、お正月の飾りを飾っておく期間のことで、日本郵便の案内でも一般的には1月7日まで、関西などの一部の地域は1月15日までとされています。
2027年の1月7日は木曜日です。
日本郵便によると、2027年は1月3日が日曜日ですが、年賀状は配達されます。
年賀状で返すときに気をつけたいのが日付です。
「元日」「元旦」は1月1日を表す言葉なので、1月2日以降に出すなら使わずに、「令和九年 一月」や「新春」のように書きます。
年賀状への返事は「早さ」より「お礼の気持ち」が伝わるかが大切なので、届いた日のうちに書いてしまうくらいの気持ちでいると迷わずにすみます。
年賀状をもらったのに出していないなら寒中見舞いで返す
松の内を過ぎてしまったときの返し方です。
1月8日以降になってしまったら、年賀状ではなく寒中見舞いで返します。
寒中見舞いは、寒さが厳しい時期に相手の体を気づかうあいさつ状です。
日本郵便では、松の内が明ける1月8日(関西などの一部地域は1月16日)から立春(2月4日ごろ)までに届くように送るものと案内しています。
国立天文台の暦によると、2027年の立春は2月4日です。
寒中見舞いは年賀状とは別のあいさつなので、「あけましておめでとうございます」などのお祝いの言葉は使わず、「寒中お見舞い申し上げます」から始めます。
はがきも、年賀はがきではなくふつうのはがきを使うのが一般的です。
寒中見舞いは「遅れた年賀状」ではなく「寒い時期のあいさつ」なので、松の内を過ぎても堂々と返せます。
年賀状をもらったのに出さないときの返事の文例
ここからは、そのまま使える文例を紹介します。
文面は「年賀状のお礼」「遅れたお詫び」「今年もよろしく」の3つを入れれば十分です。
長く書く必要はありません。
相手との関係に合わせて、下の文例を少し変えて使ってみてください。
相手別の文例
| 相手 | 1月7日までの年賀状 | 1月8日以降の寒中見舞い |
|---|---|---|
| 親しい友人 | 「年賀状ありがとう!ごあいさつが遅くなってごめんね。今年もよろしくね」 | 「寒中お見舞い申し上げます。年賀状ありがとう。返事が遅くなってごめんね。寒い日が続くので体に気をつけてね」 |
| 目上の人 | 「ご丁寧な年賀状をありがとうございました。ごあいさつが遅れ失礼いたしました。本年もどうぞよろしくお願いいたします」 | 「寒中お見舞い申し上げます。ご丁寧な年賀状をいただきありがとうございました。ごあいさつが遅れましたことをお詫び申し上げます」 |
| 親戚 | 「年賀状ありがとうございました。みなさんお元気そうで何よりです。今年もよろしくお願いします」 | 「寒中お見舞い申し上げます。年賀状をありがとうございました。寒さ厳しき折、みなさまどうぞご自愛ください」 |
| 仕事の相手 | 「ご丁寧な年賀状を賜り、誠にありがとうございました。本年も変わらぬご愛顧のほどお願い申し上げます」 | 「寒中お見舞い申し上げます。年頭にはご丁寧なお年始状をいただき、誠にありがとうございました」 |
決まった言い回しを使えば失礼にはなりませんが、最後に自分の言葉で近況を一行添えるだけで、「返さなきゃ」の返事が「うれしい便り」に変わります。
年賀状をもらったのにLINEで返してもいい
はがきを用意するのが大変なときの方法です。
親しい友人や家族なら、年賀状へのお礼をLINEやメールで返しても大丈夫です。
年賀状を出さない人のあいさつで多いのはLINEで、20〜70代の1,003人の調査では、年賀状を出さない人の46.7%がLINEであいさつしていると答えています。
「年賀状ありがとう!すごくうれしかった」と写真の感想を送れば、はがきより早く気持ちが届きます。
ただし、目上の人や仕事の相手、はがきでのやり取りを大切にしている年配の人には、はがきで返したほうが安心です。
LINEで返してもいい相手の見分け方は、寒中見舞いの返事の記事でくわしくまとめています。
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寒中見舞いの返事はラインでいい?返していい相手と時期と例文
寒中見舞いの返事はラインでいいのか、返していい相手とはがきにしたい相手を分けて整理しました。返事が必要なケース、2027年の立春までの返す時期、友人・家族・喪中の相手に送れるLINEの例文と避けたい言葉もまとめています。
はがきかLINEかより、「届いたよ、ありがとう」をきちんと返すことのほうが大切なので、相手が受け取りやすい方法を選びましょう。
年賀状をもらったのに出さない人への相手の気持ち
ここで少し、送った側の気持ちも考えてみましょう。
年賀状を送った人の中には、返事が来ない相手には翌年から送るのをやめる人もいます。
返事がない相手には「もう年賀状はやめたのかな」と考えて、翌年から出さないことにする人がいます。
反対に、返事が来ないのを気にせず、あいさつのつもりで毎年送り続ける人もいます。
今は年賀状を出さない人も多く、20〜70代の1,003人の調査では62.6%が出さないと答えていました。
送った側も、返事がないことに慣れてきているのかもしれません。
出さない人がどんな理由でやめているのかは、こちらの記事でまとめています。
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年賀状を出さない理由は?出さない人の割合と失礼にならない伝え方
年賀状を出さない理由で多いのは手間とSNSで足りるという考えです。出さない人は半数を超え、企業も6割以上が出していません。割合や背景、失礼にならない伝え方と代わりのあいさつをまとめました。
返さないままだと、相手が「もう年賀状はやめたのかな」と受け取って、そのまま自然にやり取りが終わっていくことが多いと考えられます。
年賀状をもらったけど今後はやめたいとき
「返したいけれど、来年からは年賀状をやめたい」という人もいると思います。
年賀状をやめたいときは、返事の中に「年賀状は今年限りにします」と添えておくと、相手も翌年から迷わずにすみます。
何も言わずに返さないでいると、相手は翌年も送ってくれるかもしれません。
返事の寒中見舞いやLINEで伝えておけば、一度のやり取りで気持ちよく区切りがつけられます。
伝えた後でまた届いたときの返し方は、こちらでまとめています。
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年賀状をやめたのに届いたら?返事はいるかと気まずくならない返し方
年賀状をやめたのに届くのはよくあることで、無理に返事をしなくても大丈夫です。返すなら年賀状ではなく寒中見舞いかLINEで、お礼と「年賀状は失礼しています」を短く伝えます。相手別の文例、返さないとき、翌年も届いたときの考え方もまとめました。
「やめます」だけでなく「これからもよろしく」を添えることで、年賀状をやめてもお付き合いは続けたいという気持ちがきちんと伝わります。
年賀状をもらったのに自分が喪中のとき
最後に、自分が喪中で年賀状を出していなかった場合です。
自分が喪中のときに年賀状が届いたら、松の内が明けてから寒中見舞いで返し、喪中だったことを伝えます。
日本郵便でも、喪中であることを知らない方から年賀状をいただいた場合は、寒中見舞いの形で送るものと案内しています。
「年頭のごあいさつを控えさせていただきました」「ご連絡が行き届かず失礼いたしました」と書けば、相手も事情がわかります。
喪中はがきを出していなかったときの考え方は、こちらでまとめています。
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喪中はがきを出さないのは失礼?出さなかった人の割合と伝え方
喪中はがきを出さないのは失礼なのか。出さなかった人の割合と理由、受け取る側の本音、出さないと困る場面、口頭やLINE・寒中見舞いでの伝え方まで整理します。
喪中のときは返事が遅くなって当然なので、落ち着いてから寒中見舞いで返せば十分です。
年賀状をもらったのに出さないときによくある質問
年賀状をもらったのに出さないのは失礼ですか?
はっきりしたマナー違反とまでは言えませんが、相手を心配させてしまうことがあります。遅れてもいいので、年賀状か寒中見舞いで返すのがおすすめです。
年賀状は何日までなら返していいですか?
松の内の1月7日(関西などは15日)までが目安です。それを過ぎたら寒中見舞いで返します。
1月8日以降に年賀状で返したらだめですか?
松の内を過ぎたら、年賀状ではなく寒中見舞いにするのが一般的です。寒中見舞いは立春(2027年は2月4日)までに届くように出します。
返事の年賀状に「元旦」と書いてもいいですか?
「元旦」「元日」は1月1日を表す言葉なので、1月2日以降に出すときは使いません。「一月」や「新春」と書きます。
年賀状の返事はLINEでもいいですか?
親しい友人や家族ならLINEでも大丈夫です。目上の人や仕事の相手には、はがきで返すと安心です。
年賀はがきはいつまで買えますか?
日本郵便によると、2027年用の年賀はがきは2027年1月15日まで販売されます。
仕事の相手から年賀状が届いたらどうすればいいですか?
できるだけ早く、1月7日までに年賀状で返すのが安心です。間に合わなければ寒中見舞いでお礼とお詫びを伝えます。
年賀状を返さなかったらどうなりますか?
相手が「年賀状はやめたのかな」と受け取って、翌年から届かなくなることがあります。やり取りを続けたい相手には返しておきましょう。
まとめ
年賀状をもらったのに出さないままだと相手を心配させることがあるので、1月7日までは年賀状、過ぎたら寒中見舞いで返すのが安心です。
返事が遅れても、お礼と一言のお詫びを書けば失礼にはなりません。
親しい相手ならLINEで気軽に返してもいいですし、年賀状をやめたいなら返事の中でそう伝えておけば、次の年から迷わずにすみます。
届いた年賀状は「相手があなたを思い出してくれたしるし」なので、どんな形でも「ありがとう」を返すことが、いちばんのマナーなのかもしれません。