「VIVANT」第18話のあとに流れた次回予告で、眠っている柚木薫が何者かに口を押さえられる場面が映りました。
薫はこのまま誘拐されてしまうのか、そして乃木を奪還作戦へ送り出した長野専務が黒幕なのではないかと、気になっている人は多いのではないでしょうか。
先にお伝えしておくと、この記事はあくまで考察です。
薫が誘拐されることも、長野専務が黒幕であることも、第18話の時点で作中では明かされていません。
放送で確認できる事実と、そこから考えられる読みを分けて書いていきます。
予告で映ったのは薫が口を押さえられる場面までで、誘拐されるのか、黒幕が長野専務なのかはまだ分かっていません。
この記事は第18話までの放送内容と、第19話の予告の内容を含みます。
未視聴の方はご注意ください。
この記事は、TBS公式サイトのあらすじと第18話までの放送内容、放送を伝える報道をもとにした考察です。
黒幕や犯人についての記述は、いずれも作中で確定したものではありません。
薫がジャミーンのそばにいる理由は、第1シーズンで父親のアディエルからジャミーンを託された経緯を知っていると、予告の一瞬の受け取り方まで変わってきます。
それでは、予告に映った場面から確認していきましょう。
VIVANT薫の誘拐は予告で描かれたのか
最初に、予告の中で何が映っていたのかを整理します。
第19話の予告で映ったのは、眠っている薫が何者かに口を押さえられる場面で、連れ去られるところまでは描かれていません。
※動画の21秒前後
場所は乃木の自宅とみられる部屋で、同じ予告にはジャミーンが怪訝そうな表情を見せる姿も入っていました。
第18話で乃木は別班員5人の奪還作戦に向かっており、乃木が日本にいないあいだの出来事に見える作りです。
相手が誰なのかは、予告の中では分からないようになっています。
「誘拐」という言葉は予告の中で語られたものではなく、場面から受け取られた見方です。
口を押さえるという動きは、連れ去るときだけでなく、声を上げさせたくないときにも取られます。
短いカットだけで誘拐と決めることはできません。
だからこそ、この場面に至るまでに何が積み重なっていたのかを振り返ると、予告の意味が見えやすくなります。
VIVANT薫の誘拐の前から続いていた第12話の警護
予告の場面をより不穏にしているのが、薫とジャミーンがもともと見張られ、守られていたという事実です。
第12話では、陸上自衛隊の特殊作戦群が乃木の家の向かいから薫とジャミーンを警護していました。
薫とジャミーンは日本で乃木と暮らしています。
特殊作戦群は家を見張るだけでなく、薫と乃木の国際電話まで傍受していました。
夜にジャミーンの学校について話す薫の会話も、その監視の中にあったことが描かれています。
一方で、誰の指示による警護なのかは、作中ではっきり語られていません。
守るための監視が敷かれていた家で、薫が口を押さえられたことになります。
黒須たち5人が連れ去られた直後から、別班員の家族まで狙われる可能性が考えられていたということです。
その守りが乃木の留守中にどうなっていたのか。
見張っていた側が気づけなかったのか、それとも入ってきたのが見張る側に近い人物だったのか。
警護を誰が指示したのかが明かされていないことは、あとで触れる長野専務を考えるうえでも引っかかる点です。
VIVANT薫の誘拐で本当に狙われるのはジャミーンか
続いて、なぜこの2人が狙われうるのかを見ていきます。
狙われる理由がはっきり描かれているのは、薫よりもジャミーンのほうです。
第17話でジャミーンは、市民と犯罪者が混ざった100枚以上の顔写真から、一度も間違えずに犯罪者を見分けました。
公安がその力を内部のスパイ探しに使った結果、シンシーとつながっていた職員が特定されています。
顔写真を見せるだけで内通者が割れてしまう子どもは、日本に人を置いている組織にとって放っておけない存在です。
同じ第17話では、ベキたちの葬儀で参列者を子どもまで撮影していた集団がいたことも伝えられました。
さらに第16話では、シンシーに対してエリシャ・ママドフという人物の「条件」があることが描かれています。
条件の中身は語られていませんが、シンシーが何かを手に入れようとしていることは確かです。
薫が口を押さえられたのは、ジャミーンのいちばん近くにいる大人だからだと考えることもできます。
薫は第1シーズン第2話で、ジャミーンの父アディエルの婚約者だったこと、そしてアディエルから「娘を頼む」と託されていたことが明かされています。
持病のあるジャミーンの治療を支え、日本で一緒に暮らしてきたのが薫です。
ジャミーンに近づこうとすれば、最初に立ちはだかるのは薫ということになります。
シンシーがジャミーンを狙う理由は、下記の記事で詳しく整理しています。
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VIVANTのシンシーはなぜジャミーンを狙う?能力と孤児院の関係
VIVANTでシンシーがジャミーンを狙っているとされる理由を整理。孤児院への反応やアリの発言に加え、第17話で描かれた能力の場面から何が変わったのかをまとめます。
第17話でジャミーンが顔写真を1枚ずつ見分けていく場面は、予告を見たあとだと、狙われる理由そのものを画面に出していた場面に見えてきます。
VIVANT薫の誘拐の黒幕は長野専務なのか【考察】
ここからは考察です。
予告の場面と重ねて名前が挙がっているのが、丸菱商事の専務であり、第12話で別班員だと明かされた長野利彦です。
長野専務が黒幕だと考えると、乃木が日本を離れてから薫が口を押さえられるまでの流れが、1本の線でつながって見えてきます。
第17話で別班司令部は、黒須たち5人の奪還を断念すると決めました。
その決定に反して、乃木に仲間と救出へ向かうよう勧めたのが長野専務です。
自分直属の部隊ゲルンも作戦に加えました。
そして第18話で乃木は、何かあれば長野を頼るようアリに伝えて日本を離れています。
見方を変えると、乃木を日本から遠ざけたのも、作戦の動きを知っているのも、乃木が後を託したのも、同じ人物ということになります。
さらに長野専務は第17話で、エリシャ・ママドフに関わる任務に携わっていたことを明かしています。
シンシーにエリシャの「条件」があることは第16話で描かれており、ジャミーンが狙われうる理由と、長野専務の担当してきた案件が、エリシャという名前で重なっています。
一方で、長野専務が薫やジャミーンに関わる場面は、第18話の時点で1つも描かれていません。
長野専務は第1シーズンから怪しいと言われ続け、第2シーズンでも「最大の裏切り者」ではないかと疑われてきました。
しかし実際には別班員で、別班の情報を売っていたとされたのは公安の野崎守でした。
司令部に逆らってまで仲間を救わせた行動も、乃木と同じく仲間を見捨てない判断だったと読むことができます。
何より、乃木を裏切る動機はまだどこにも描かれていません。
事実を並べると筋は通る一方で、決め手になる場面はまだありません。
疑われては外れてきた人物をもう一度疑わせる作りなのか、今度こそ本当なのか。
あくまで考察の1つとして、第19話で長野専務が日本で何をしているのかに注目したいところです。
長野専務の正体と、これまで疑われてきた経緯は下記の記事で書いています。
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VIVANTの新しい別班は長野専務|正体と最大の裏切り者を考察
VIVANT続編に登場した新しい別班の正体を解説。丸菱商事の専務・長野利彦だった経緯、接触コード32118の場面、そして第13話で決着した「最大の裏切り者」との関係まで整理します。
VIVANT薫の誘拐で長野専務以外に考えられる人物
長野専務と並べて考えておきたいのが、ほかの可能性です。
乃木の留守を知りうる立場にいたのは、長野専務だけではありません。
別班の司令部、作戦に加わったテント、そして奪還作戦で攻め込まれる側のシンシーも、乃木が日本にいないことは分かる立場にあります。
第12話から乃木の家が見張られていたことを考えると、家の様子を知りうる人物はさらに広がります。
そのうえで、予告の場面には長野専務のほかに3つの読みが考えられます。
1つ目は、シンシーの手の者が薫とジャミーンのもとに来たという読みです。
公安の内通者が見つかった直後で、乃木が国外にいる時期と重なります。
2つ目は、長野専務とは別に、乃木の周りの誰かが裏切ったという読みです。
3つ目は、口を押さえたのが守る側の人物だったという読みで、侵入者に気づかれないよう薫に声を出させなかったとも受け取れます。
ジャミーンの怪訝な表情は、どの読みが近いのかを考える手がかりになりそうです。
ジャミーンは人の善悪に反応する子どもとして描かれてきました。
第17話でも、写真を見ただけで強い反応と薄い反応を分けています。
その表情が口を押さえた人物に向けられたものかは分かりませんが、明らかな悪意を持つ人物が目の前にいたなら、怪訝というより怯えた顔になりそうです。
怪訝に見えたことは、相手が見知った人物だった、あるいは敵か味方か判断のつかない人物だった可能性を残しています。
いずれもあくまで視聴者側の読みで、答えは第19話を待つことになります。
VIVANT薫の誘拐は薫自身が狙われている可能性も
ジャミーンのそばにいるからではなく、薫そのものに理由があるという見方も根強く残っています。
薫の生い立ちや過去は第1シーズンから明かされておらず、正体を疑う考察が続いてきました。
第1シーズンでは、軍服姿で銃を持った写真の存在や、VIVANTの綴りを正確に書けたことなどから、薫が別班やテントとつながっているのではないかと読まれてきました。
ただし、そうした設定は作中で明かされていません。
第2シーズンでは、本編のあとにTBSラジオなどで配信されている公式の関連企画「悪役会議室」で、8月16日の放送中に「乃木の家族と思われる人物を拘束した。
来週、尋問にかける」というメモが読み上げられています。
聴いていた人からは薫の名前を挙げる声も出ましたが、本編の出来事と関係があるのかは示されていません。
薫が狙われる理由を持つ人物なのかどうかも、まだ明かされていない謎の1つです。
予告の場面が誘拐につながるのであれば、ジャミーンを守る大人としてなのか、薫自身の過去に理由があるのかで、後半戦の見え方は大きく変わります。
「いらない」とまで言われてきた薫の描写が、ここで一気に意味を持つのかもしれません。
薫が怪しいと読まれてきた理由と、第2シーズンでの扱いは下記の記事でまとめています。
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VIVANTの薫はいらない?そう言われた場面と続編での扱いを整理
VIVANTの柚木薫が「いらない」と言われる理由を、実際に指摘された場面ごとに整理。怪しいと読まれた根拠、二階堂ふみさんの発言、続編での扱いまでまとめます。
【第19話】VIVANT薫の誘拐で確かめたいこと
最後に、10月4日の第19話で注目したい点を整理しておきます。
第19話では、予告の場面の相手と、その後に薫とジャミーンがどうなるのかが最初の焦点になります。
休止をはさむため、予告から放送までは3週間あります。
そのあいだに思い出しておきたいのは、第12話の警護と第17話のジャミーンの力、そして第18話で長野専務に後押しされた乃木が日本を離れたという流れです。
乃木が奪還作戦から戻る前に、日本で何が起きていたのかが明かされるのかが注目されます。
黒須たちを救い出す作戦と、日本に残された薫とジャミーンの身に起きること。
後半戦は、この2つが同時に進むところから始まりそうです。
奪還作戦の行方は、下記の記事で追っています。
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VIVANTの別班拉致の真相は?黒須たち5人と野崎の暗号を考察
VIVANT 別班拉致 真相を考察。第17話公式予告から、黒須たち5人、野崎の暗号、リュウミンシュエンを整理します。
VIVANTの薫の誘拐に関するよくある質問
VIVANTの薫は誘拐されるのですか?
第19話の予告で、眠っている薫が何者かに口を押さえられる場面が映りました。連れ去られるのかどうかは、第18話の時点で明かされていません。
薫の誘拐の黒幕は長野専務ですか?
作中では明かされていません。乃木を奪還作戦へ向かわせたことや、エリシャに関わる任務に携わっていたことから疑う見方がありますが、長野専務が薫やジャミーンに関わる場面は描かれていません。
予告で薫の口を押さえたのは誰ですか?
予告では明かされていません。長野専務のほか、シンシー側、乃木の周りの裏切り者、守る側の人物など、いくつかの読みが出ています。
VIVANTの薫とジャミーンはどこで暮らしていますか?
日本で乃木と暮らしています。第12話では、陸上自衛隊の特殊作戦群が乃木の家の向かいから2人を警護していました。
VIVANTの薫はどうなったのですか?
第17話ではジャミーンと出かける前に乃木にキスをする場面が描かれ、第18話のあとの予告で口を押さえられる場面が映りました。
VIVANTの薫は何者ですか?
世界医療機構(WHI)に所属する日本人医師で、ジャミーンの父アディエルの婚約者でした。別班やテントとのつながりは作中で明かされていません。
なぜジャミーンが狙われると言われているのですか?
第17話で顔写真から犯罪者を見分け、公安内部のスパイ特定につながったためです。葬儀の参列者を子どもまで撮影していた集団がいたことも伝えられています。
VIVANTの裏切り者は誰ですか?
第19話の予告に「裏切り者は必ず現れる」という言葉がありますが、誰を指すのかは明かされていません。これまでに、第13話で公安の野崎守が別班の情報を売っていたと明かされ、第15話でそれがシンシーへの潜入捜査だったと判明しています。
第19話はいつ放送されますか?
9月20日と27日の休止をはさみ、10月4日に放送されます。
まとめ
予告で薫が口を押さえられた場面は、誘拐なのか、黒幕が誰なのかがまだ明かされていない場面です。
それでも、第12話で2人に警護がついていたこと、第17話でジャミーンの力が公安のスパイ探しに使われたこと、第18話で乃木が長野専務に後押しされて日本を離れたことを並べると、この場面が突然置かれたものではないことが分かります。
長野専務を黒幕と考えると流れはきれいにつながりますが、決め手になる場面はまだなく、これまで疑われては外れてきた人物でもあります。
誰が薫の口を押さえたのかは、長野専務なのか、シンシーなのか、別の裏切り者なのか、それとも守る側なのか。
答えがどれであっても、乃木が別班の仲間を救いに出たその背後で、乃木がいちばん守りたかったものが揺らいでいることに変わりはありません。
第19話では、奪還作戦の行方と同じくらい、日本に残った薫とジャミーン、そして長野専務の動きに目を向けておきたいところです。
第19話が放送される10月4日までに、第12話で乃木の家に見張りが置かれていた場面と、第17話で長野専務が乃木に救出を勧めた場面を見返しておくと、予告の一瞬がどこにつながるのかを自分の目で確かめられます。