「VIVANT」で、死んだはずの野崎の部下リュウ・ミンシュエンは、本当に野崎の敵なのでしょうか。
リュウは野崎の潜入をシンシーに暴き、第18話では食事と水を断たせて野崎を追い詰めました。
それでも、牢で倒れた野崎にかけた言葉や、戻ってきたタイミングには、敵と言い切れない違和感が残っています。
リュウの行動は野崎の敵そのものですが、言葉と仕草には味方と読める余地があり、第18話の時点で本心は明かされていません。
この記事は第18話までの放送内容を含みます。
未視聴の方はご注意ください。
この記事は、TBS公式サイトのあらすじと第18話までの放送内容、放送を伝える報道をもとにしています。
リュウの本心は作中で明かされていないため、画面で確認できる言動と、そこからの読みを分けて書いています。
牢で野崎に水を飲ませる場面と、そのあと監視室で計画を語る場面を続けて見ると、同じリュウの言葉がまったく違う意味に聞こえてきます。
まずは、いちばん気になる「リュウは味方なのか」から見ていきましょう。
VIVANTのリュウは野崎の味方なのか
最初に、第18話までで確かに言えることを確認します。
第18話の時点で、リュウが野崎の味方だと明かされた場面はありません。
画面に映っているリュウの行動は、どれも野崎を追い詰めるものです。
潜入を暴き、食事と水を断たせ、最後は野崎を自分の支配下に置くと語りました。
一方で、その同じリュウが、倒れた野崎に「ごめんなさい」と謝り、告げていた予定より1日早く戻ってきています。
行動と言葉の向きが食い違っていることが、味方ではないかと考えられる理由です。
リュウが敵か味方かは、行動を見るか言葉を見るかで答えが変わる状態にあります。
VIVANTのリュウは何者か
続いて、リュウがどういう人物なのかを振り返っておきます。
リュウ・ミンシュエンは、5年前の北京で野崎の下にいた部下で、死んだとされていたのに、シンシーの一員として生きていた人物です。
第1シーズンで野崎は、乃木に「俺の唯一の失敗」として、似ている後輩の話をしていました。
その後輩がリュウです。
第16話で、リュウは拷問のなかで自分がシンシーの諜報員だと明かし、救い出されていたことが描かれました。
演じているのは、乃木とFも演じる堺雅人さんです。
野崎への愛から危険な潜入に挑んだ人物として描かれたことも、今の関係を考えるうえで外せません。
野崎を慕っていた部下が敵の側で生きていたという出発点そのものが、リュウを敵とも味方とも決めにくくしています。
5年前の北京で何があったのか、同じく野崎の部下だったチョウケイシとの関係は、下記の記事でまとめています。
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リュウが野崎の敵に見える行動
では、リュウはどんな行動で野崎を追い詰めてきたのでしょうか。
リュウが敵に見えるのは、再会してから一貫して、野崎の逃げ道を塞ぐ側に立ってきたからです。
第16話でリュウは、野崎の頬を打ち、「私に嘘はつかないで」と迫りました。
第17話では、野崎がシンシーに潜入していたことが見破られ、その発端になったのがリュウでした。
野崎が暗号にして日本へ送っていたメッセージも解読されています。
そして第18話では、野崎が食事と水を与えられなかったのは、リュウの計画だったと明かされます。
リュウは樊林杏に、野崎の口を割らせるのに必要なのは「痛みではなく飢え」だと説明しました。
再会してからのリュウは、言葉ではなく行動の面で、一度も野崎を助ける側に回っていません。
野崎が食事と水を断たれた経緯と、その計画の中身は、下記の記事で詳しく書いています。
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リュウが味方ではないかと言われてきた場面
一方で、第17話までにも、リュウが本当は野崎の側にいるのではないかと感じさせる場面がありました。
味方と読まれてきたのは、リュウの言葉や仕草に、野崎にしか伝わらない合図のようなものが重なっていたからです。
尋問の場面でリュウは、野崎に「IQ123」という言葉を向けています。
5年前の野崎たちは、3桁の数字を合図に使って連絡を取っていました。
第17話では、リュウが野崎の前で胸を3回叩く仕草を見せています。
カトリックのミサには、自分の罪を認める祈りのなかで胸を3回打つ所作があります。
さらに第17話では、野崎がドラムの食事を「10人前」と指定し、リュウは「10日」で戻ると告げました。
2人の会話に同じ数字が重なっています。
ただし、これらが合図だったという説明は作中にありません。
どれも、画面の言動から視聴者が読み取っているものです。
敵の行動の合間に、野崎にだけ意味が通じるかもしれない言動が挟まっていることが、リュウを味方と信じたくなる理由です。
【第18話】リュウが野崎にかけた言葉と1日早い帰還
ここからは、第18話でリュウの言動に残った違和感を見ていきます。
第18話でリュウは、牢で倒れた野崎に「ごめんなさい 野崎さん」と謝り、予定より1日早く戻っていました。
10日で戻ると告げていたリュウが牢に戻ると、「帰りが1日ほど早かったですね」と迎えられます。
倒れている野崎を見たリュウは、食事を捨て続けていた沈俊宇を「誰がここまでやれと言った!」と怒鳴りつけ、すぐにドアを開けさせて水を飲ませました。
そのとき口にしたのが、「ごめんなさい 野崎さん」「こんな目に遭わせてしまって」という言葉です。
呼ばれた医者は、野崎について「あと1日遅かったら、あの世に行っていた」と告げています。
1日早い帰還がなければ、野崎は助からなかったことになります。
ところが監視室に移ると、リュウは沈に「よくやってくれた」と声をかけました。
樊林杏に「ギリギリを狙ったわけ?」と聞かれると「はい」と答え、野崎の前に救い手として現れたのも計画だったと説明しています。
さらに、樊林杏から「本気で愛してたんでしょ?」と問われたリュウは「はい」と答え、野崎を「常にそばに置いていとしむことができる」と話しました。
野崎への謝罪が本心なのか、計画の一部なのかは、同じ第18話のなかで両方の答えが用意されています。
第18話の言動はどう読めるのか
では、第18話のリュウの言動は、味方と敵のどちらを示しているのでしょうか。
ここからは考察として見ていきます。
第18話のリュウは、野崎を追い詰める計画を語りながら、野崎を死なせない一線だけは守っていたように見えます。
敵として読むなら、牢での謝罪も1日早い帰還も、リュウ自身が樊林杏に語ったとおり、野崎の心を支配するための演出です。
「ギリギリを狙った」と認めている以上、1日早く戻ったことも計算のうちになります。
味方として読むなら、見方は逆になります。
野崎を死の手前まで追い込んだのはシンシーの目を欺くためで、樊林杏に語った計画は、野崎を自分の手元に置いて守るための説明だったという読み方です。
リュウが樊林杏に「聞き取りをご覧になれば、ご理解いただけると」と話したのも、野崎への聞き取りを自分が担う理由を作ったとも受け取れます。
どちらの読みも、作中の言動だけでは決め切れません。
ただ、リュウが野崎への愛を否定しなかったことは、第16話で描かれた「野崎への愛から潜入した人物」という姿と一本の線でつながっています。
リュウにとって野崎は、敵として排除する相手ではなく、何としても手放したくない相手であることだけは、第18話ではっきりしました。
牢でリュウが野崎に謝る場面と、監視室で計画を語る場面を続けて見ると、同じ堺雅人さんの表情が、謝罪にも演技にも見えてきます。
予告の「さようなら」はリュウとどう関わるのか
最後に、第19話の予告とリュウの関係について見ていきます。
YouTubeで公開された第19話予告の自動字幕には、「さようなら崎さん」という台詞があります。
字幕は自動で作られたもので、公式の文字情報ではありません。
「崎さん」は「野崎さん」の聞き取りと考えられますが、誰がその言葉を口にするのかは予告からは分かりません。
リュウが言うのであれば、野崎を手放す、あるいは失う場面につながります。
野崎の側の誰かが言うのであれば、野崎を置いていく判断を示す言葉になります。
「常にそばに置いていとしむ」と語ったリュウにとって、野崎との別れは計画の終わりを意味するため、予告の「さようなら」は、リュウの本心が試される場面になるかもしれません。
乃木たちがシャキ城で黒須たちの奪還に向かう第19話は、2026年10月4日に放送されます。
奪還作戦の流れは、下記の記事でまとめています。
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VIVANTのリュウに関するよくある質問
VIVANTのリュウは野崎の味方ですか?
第18話の時点で、味方だと明かされた場面はありません。行動は野崎を追い詰めるものですが、牢で謝るなど味方と読める言動も残っています。
リュウは野崎を裏切ったのですか?
第17話で野崎の潜入が見破られる発端になり、第18話では野崎の食事と水を断たせた計画を語っています。
リュウの目的は何ですか?
第18話で樊林杏に、野崎を追い詰めてから救い手として現れ、野崎を「精神的奴隷」に仕立てると話しています。本心かどうかは明かされていません。
第18話でリュウは野崎に何と言いましたか?
牢で水を飲ませながら「ごめんなさい 野崎さん」「こんな目に遭わせてしまって」と謝っています。
リュウが1日早く戻ったのはなぜですか?
理由は語られていません。医者は野崎について「あと1日遅かったら、あの世に行っていた」と告げており、1日早い帰還が野崎の命を救ったことになります。
胸を3回叩く仕草にはどんな意味がありますか?
カトリックのミサには、罪を認める祈りのなかで胸を3回打つ所作があります。リュウの仕草がそれを意味していたのかは、作中で説明されていません。
リュウは野崎を愛しているのですか?
第18話で樊林杏に「本気で愛してたんでしょ?」と問われ、「はい」と答えています。
リュウを演じているのは誰ですか?
乃木とFも演じる堺雅人さんです。
まとめ
VIVANTのリュウは、再会してから一度も、行動の面で野崎を助ける側に回っていません。
潜入を暴き、食事と水を断たせ、野崎を支配下に置くと語りました。
それでも第18話のリュウは、倒れた野崎に謝り、予定より1日早く戻り、医者が「あと1日遅かったら」と告げるぎりぎりのところで野崎を生かしています。
監視室で語った計画は、その謝罪も帰還も説明できてしまうのに、野崎への愛だけは否定しませんでした。
リュウが敵か味方かを分けるのは、野崎を支配することと守ることが、リュウの中で同じ意味を持っているのかどうかです。
第19話の予告にある「さようなら」を誰が口にするのかが、その答えに最も近い場面になるはずです。
第19話が放送される10月4日までに、第16話の平手打ちと第18話の牢の場面を並べて見返しておくと、リュウの「ごめんなさい」がどちらの意味に聞こえるか、自分で確かめることができます。