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大掃除をしないのはダメ?年末にしない人の割合と困らない済ませ方

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12月に入ると、店先には洗剤や掃除道具が並び、テレビでは大掃除の特集が始まります。

年末までに家じゅうをきれいにしなければ、と思うほど気が重くなって、今年はもうやらなくていいのではないかと考える人もいるのではないでしょうか。

一方で、汚いまま年を越すのは縁起が悪いのではないか、家族にだらしないと思われるのではないかと、踏み切れない気持ちも残りますよね。

実際には、年末に大掃除をしない人は4割前後いて、しないこと自体は珍しい選択ではありません。

困るのは大掃除をしないことそのものより、年に一度しか触らない場所を放っておくことのほうです。

この記事でわかること

  • 年末に大掃除をしない人の割合と理由
  • 大掃除をしないと困る場所
  • やらない方がいい日などの言い伝えとの付き合い方
  • しないなら最低限済ませておきたい場所
  • 家族と意見が違うときの伝え方

大掃除をやめることを勧める記事でも、頑張ってやることを勧める記事でもありません。

自分の家に合った年末の過ごし方を決めるための材料をまとめています。

この記事は実施主体・時期・回答数を公表している調査と、行事の由来に関する情報をもとに書いています。

まずは、実際にどれくらいの人が大掃除をしていないのかから見ていきましょう。

大掃除をしない人は年末に4割前後いる

最初に、周りの人が年末にどうしているのかを数字で確かめておきます。

2024年の調査では、年末に大掃除をしない人が46.2%と、ほぼ半数にのぼりました。

これは、サンスターが2024年10月に、自分で自宅の掃除をしている20〜69歳の男女1,000人にインターネットで聞いた結果です。

ほかの調査でも、2025年12月にNEXERとエコゼストが全国700人に聞いた調査では、年末年始に大掃除をしない人が36.6%、年末に大掃除をしている人が38.7%で、ほぼ同じ割合でした。

調査で分かっている「しない人」の割合

  • 2024年10月・1,000人の調査:年末に大掃除をしない人は46.2%
  • 2025年12月・700人の調査:年末年始に大掃除をしない人は36.6%
  • 2025年7月・6,828件の調査:毎年年末にする人は34.4%、年末以外の時期にする人は27.7%
  • 2015年11月・4,179人の調査:「しない」と「日頃掃除しているので不要」を合わせて38.5%

調査によって数字が違うのは、「しない」をどう聞いたかが違うためで、年末にやらない人が少数派ではない点はどれも共通しています。

たとえば2025年7月の調査では「していない」は11.5%ですが、「年によって異なる」が31.4%、「年末以外の時期にしている」が27.7%あり、毎年年末に決まってやる人は3人に1人ほどです。

2015年の調査では、20代の男女で年末に大掃除をしない人がする人を上回っていました。

年末に家族総出で大掃除をするという光景は、いまはひとつの過ごし方にすぎないということです。

大掃除をしない理由で多いのは「普段やっているから」

続いて、しない人がどんな理由で決めているのかを見ていきます。

しない理由のトップは、面倒だからではなく「普段こまめに掃除しているため必要ない」でした。

2024年の調査で、年末に大掃除をしない人に理由を聞くと、「普段こまめに掃除をしているため必要ない」が58.0%、「面倒」が34.2%、「時間がない」が19.5%でした。

別の調査でも、しない理由として時間や体力が足りない、冬の寒さ、仕事や家族の世話で忙しいといった声が挙がっています。

大掃除をしない理由として挙がるもの

  • 普段からこまめに掃除しているので、まとめてやる必要がない
  • 面倒で、年末の貴重な休みを掃除で使いたくない
  • 仕事や家族の世話で時間と体力がない
  • 寒い時期は水仕事がつらく、汚れも落ちにくい
  • 気候のいい春や秋にやったほうが効率がいい

「きれいだから不要」な人ばかりでなく、出産間近だった、子どもが入院した、年末まで仕事だったという事情でできなかった人も少なくありません。

汚いまま年を越してしまったと打ち明ける声には、「周りに大掃除しないなんて言えなかった」という気持ちも並んでいます。

寒い時期は油汚れが固まって落ちにくく、洗ったカーテンも乾きにくいという指摘もあります。

しない理由の多くは怠けではなく、暮らしの都合と季節の条件から出てきたものです。

大掃除をしないとどうなるのか

では、実際に大掃除をしないと何が起きるのでしょうか。

毎日使う場所は普段の掃除で保てますが、年に一度しか触らない場所には汚れがたまっていきます。

2015年の調査で、年末の大掃除で特別に掃除する場所を聞くと、1位は「キッチンの換気扇・レンジフード」71.4%、2位は「窓・網戸」67.8%、3位は「照明のかさの上」57.8%でした。

どれも普段は後回しになりやすく、年末にまとめて手をつける場所です。

大掃除をしない場合は、この3か所の汚れが翌年に持ち越されることになります。

大掃除をしないと汚れがたまりやすい場所

  • 換気扇・レンジフード(油汚れが固まり、落とすのに手間がかかる)
  • 窓・網戸(光が入りにくくなる)
  • 照明のかさ(ほこりで部屋が暗く見える)
  • 家電や家具の裏(ほこりがたまる)

逆にいえば、大掃除をしなくても、この数か所にだけ手を打てば困ることはほとんどありません。

換気扇の油汚れは時間がたつほど固くなるので、放っておくほど次の掃除が大変になります。

一方で、床やトイレ、浴室のように毎日使う場所は、普段の掃除で保てていれば年末に特別なことをする必要はありません。

大掃除をしないと家がすぐ汚れるわけではなく、差が出るのは「普段手が届いていない場所」だけです。

大掃除は義務なのか、やらない方がいい日はあるのか

大掃除をしないと縁起が悪いのでは、と気になる人もいるので、由来と言い伝えも確認しておきます。

大掃除は昔からの習わしで、しなければならない決まりがあるものではありません。

大掃除は、新しい年の年神様を迎えるために家を清める「煤払い」に由来するとされ、12月13日の「正月事始め」がその始まりの日と伝えられています。

年末にやる理由は、行事としての意味にあるということです。

また、大掃除や正月の準備を避けた方がいい日として、次のような言い伝えもあります。

いずれも根拠のある決まりではなく、昔からそう言われてきた習わしです。

大掃除にまつわる言い伝え

  • 12月13日:正月事始めで、大掃除を始める日とされる
  • 12月28日:「八」が末広がりで、正月の準備を終える日によいとされる
  • 12月29日:「九」が「苦」に通じるとして避けられる
  • 12月31日:正月飾りを大みそかに飾る「一夜飾り」が避けられる
  • 元日:掃除をすると福を掃き出すと言われる

言い伝えを気にするかどうかは家ごとの考え方で、気にする家族がいるなら玄関だけ整えるといった形で折り合いをつけられます。

年神様は玄関から入ってくるという考えから、大掃除はしなくても玄関の靴だけは片付ける、という人もいます。

行事の意味を大切にしたい気持ちと、忙しい年末に無理をしない選択は、両立させることができます。

行事を形式どおりにやらないことへの考え方は、お盆の記事でも整理しています。

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大掃除をしないなら最低限ここだけ済ませる

ここからは、大掃除をしないと決めたときに、どこまでやっておけば安心かを考えていきます。

全部をやらずに、年に一度しか触らない場所から1〜2か所だけ選べば十分です。

2015年の調査では、年末の大掃除にかける時間の平均は男性6.7時間、女性9.1時間でした。

1日がかりの作業を全部やめて、1か所30分程度の作業にすれば、年末の負担は大きく変わります。

選ぶときは、放っておくと次の掃除がつらくなる場所を優先します。

最低限だけ済ませるときの候補

  • 換気扇・レンジフード:油汚れが固まる前に一度だけ
  • 玄関:来客があり、新年の気分も出やすい
  • 窓:気になるなら内側だけ拭く
  • 冷蔵庫の中:年末年始の買い出しの前に空けておく

冷蔵庫の中や玄関のように、年末年始の暮らしに直接つながる場所だけ整えると、手間のわりに気持ちよく年を越せます。

時期も年末にこだわる必要はありません。

窓や網戸のように水を使う場所は、寒い12月より暖かい春や秋のほうが乾きやすく作業も進みます。

年末年始を一人で過ごす場合に、大掃除を1日1か所に分ける過ごし方は、下記の記事でも紹介しています。

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大掃除をしない代わりに普段の掃除を少し変える

大掃除をしない人の多くが続けているのが、普段の掃除にひと手間を足すやり方です。

汚れを「ためない仕組み」を作っておけば、年末にまとめて落とす必要がなくなります。

大掃除をやめた人の工夫を見ると、特別な道具を使うより、毎日の動きのついでにやるものが中心です。

食器を洗ったついでにシンクを流す、入浴後に浴室の壁をさっと流す、換気扇にフィルターを貼って油汚れを受け止める、といった形です。

窓や網戸は、雨の日や季節のいい時期に回すという人もいます。

普段の掃除に足しやすいこと

  • 毎日:食器洗いのついでにシンク、入浴後に浴室
  • 週1回:床の拭き掃除と家具の足もと
  • 月1回:換気扇のフィルター交換や冷蔵庫の中
  • 季節ごと:窓・網戸・カーテンを気候のいい時期に

毎日・週・月・季節と頻度で分けておくと、年末に残る作業がほとんどなくなります。

大掃除をしない理由のトップが「普段こまめに掃除しているから」だったのは、この順番で掃除が回っているからです。

最初から全部を習慣にしなくても、年末にいちばん手間がかかった場所を1つだけ月1回の作業に移すところから始めれば、翌年の年末はそれだけ軽くなります。

大掃除をしたい家族としたくない自分で意見が違うとき

大掃除をしないと決めても、家族が「年末は大掃除をするもの」と考えていると話は簡単ではありません。

家族と意見が違うときは、「しない」か「する」かではなく、場所と時期を分けて決めると角が立ちにくくなります。

大掃除の負担は、家の中で偏りがちです。

2015年の調査では、年末の大掃除にかける時間は女性のほうが男性より平均2.4時間長くなっていました。

やりたい人とやりたくない人がいるなら、やりたい人が気になる場所だけを担当する、自分は冷蔵庫と玄関だけにする、といった分け方ができます。

家族と話すときの落としどころ

  • 場所を分ける:気になる人が気になる場所だけ担当する
  • 時期を分ける:窓や網戸は春か秋の連休に回す
  • 範囲を決める:年末は玄関と冷蔵庫だけと決めておく
  • 人に頼む:負担の大きい換気扇だけ業者に任せる

「やらない」と伝えるより、「この場所は春にやる」と時期を示すほうが、家族も受け入れやすくなります。

同居している家族がいる場合は、自分だけで決めずに、年末年始をどう過ごしたいかを先に話しておくと行き違いが減ります。

大掃除は家族全員の家のことなので、誰か一人が全部を背負う形にしないことが大切です。

大掃除をしないことに罪悪感があるとき

最後に、しないと決めたあとも残りやすい「本当にいいのかな」という気持ちについて考えます。

罪悪感の多くは、みんながやっているはずだという思い込みから生まれます。

年末になると掃除用品の売り場が広がり、周りも大掃除をしているように見えます。

けれど数字を見ると、年末に大掃除をしない人は4割前後いて、毎年決まって年末にやる人は3人に1人ほどです。

大掃除をしなかった年を振り返る声にも、「寒い時期にやるのが非効率だと気づいた」「できる時にやればいい」と、無理をしない選び方が並んでいます。

罪悪感が出たときに思い出したいこと

  • 年末に大掃除をしない人は珍しくない
  • 大掃除は習わしで、義務ではない
  • 困るのは年に一度しか触らない数か所だけ
  • 暖かい時期に回せば、むしろ作業がはかどる

大切なのは家を完璧にすることより、新しい年を疲れ切らずに迎えることです。

年末の行事を形どおりにこなすことに疲れているなら、大掃除だけでなく、おせちや季節のあいさつも同じように見直せます。

行事を全部やめるのではなく、自分の家に必要なものだけ残すという考え方は、下記の記事でも扱っています。

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大掃除をしないことに関するよくある質問

大掃除をしないとどうなりますか?

毎日使う場所は普段の掃除で保てますが、換気扇や窓、照明のかさなど、年に一度しか触らない場所に汚れがたまっていきます。その数か所だけ済ませれば、困ることはほとんどありません。

大掃除は義務ですか?

義務ではありません。年神様を迎えるために家を清める煤払いに由来する習わしです。

年末に大掃除をしない人はどれくらいいますか?

2024年10月にサンスターが1,000人に聞いた調査では、年末に大掃除をしない人は46.2%でした。

大掃除をしない理由で多いのは何ですか?

同じ調査では「普段こまめに掃除しているため必要ない」が58.0%で最も多く、「面倒」34.2%、「時間がない」19.5%が続きました。

大掃除をやらない方がいい日はありますか?

12月29日は「九」が「苦」に通じる、元日は福を掃き出すなどの言い伝えがありますが、根拠のある決まりではありません。

大掃除は年明けや春にしてもいいですか?

問題ありません。窓や網戸のように水を使う場所は、暖かい春や秋のほうが乾きやすく作業も進みます。

大掃除をしないなら、どこだけやればいいですか?

放っておくと落としにくくなる換気扇や、年末年始の暮らしに直結する玄関や冷蔵庫の中など、1〜2か所に絞ると負担が少なく済みます。

家族が大掃除をしたがるときはどうすればいいですか?

するかしないかで決めず、気になる人が気になる場所を担当する、窓は春に回すなど、場所と時期を分けて話すと折り合いがつきやすくなります。

まとめ

年末に大掃除をしないことはダメなことではなく、すでに4割前後の人が選んでいる過ごし方です。

大掃除は煤払いに由来する習わしで、しなければならない決まりはありません。

しない理由でいちばん多いのも、面倒だからではなく普段から掃除しているからでした。

しないことで困るのは、換気扇や窓、照明のかさのように、年に一度しか触らない場所の汚れだけです。

だからこそ、全部をやるかやめるかの二択で考える必要はありません。

気になる場所を1〜2か所だけ済ませ、窓や網戸は暖かい時期に回し、家族とは場所と時期を分けて話す。

それだけで、年末の重さはずいぶん変わります。

12月に入ると、大掃除をしなければという空気が一気に強まります。

その前に、今年はどこだけやるのかを決めておくと、年末を自分のペースで過ごせます。

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