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七五三に祖父母を呼びたくない?もめる家ともめない家の分かれ目

七五三の話が出るたびに、祖父母を呼ぶかどうかで気が重くなる。

声をかければ日程調整も食事会の手配も増えるし、当日は子どもより周りに気を遣うことになる。

かといって呼ばなければ角が立つかもしれない。

ところが、実際にもめている家の話をたどると、原因は呼ばなかったこと自体ではありませんでした。

同じ「家族だけでやります」でも、すんなり通る家と大ごとになる家に分かれています。

この記事では、その分かれ目がどこにあるのかを先に押さえたうえで、呼ばない場合と呼ぶ場合それぞれで決めておくことを並べました。

この記事でわかること

  • もめる家ともめない家を分けている2つの条件
  • 前回の行事で呼んでいた場合の考え方
  • 実家と義実家で反応が割れる理由
  • 片方だけ呼ぶという選び方
  • お祝いをもらったときのお返しと、呼ぶ場合に決めておくこと

呼ぶべきだとも、呼ばなくていいとも決めつけない内容です。

判断は家ごとに違って構いません。

この記事の調査データは公表されている原典を確認し、実施主体・時期・回答数を明記したうえで引用しています。

まずは、そもそも呼ばない家がどのくらいあるのかから見ていきましょう。

七五三に祖父母を呼ばない家は珍しくない

判断の前に、選択肢の全体像を確認しておきます。

七五三に祖父母を呼ばなければならないという決まりはなく、実際には呼び方が4通りに分かれています。

昔は親族が集まるのが通例でしたが、いまは家庭ごとに形が違います。

どれかが正解でどれかが非常識、という並びではありません。

実際に選ばれている4つの形

  • 両家の祖父母を呼ぶ
  • 片方の祖父母だけ呼ぶ
  • どちらも呼ばず、親子だけでお参りする
  • 当日は親子だけで、後日あらためて祖父母と会う

4つ目は見落とされがちですが、実際に選ばれています。

当日に全員をそろえなくても、写真ができたころに顔を見せに行けば、会う機会そのものは残ります。

つまり「呼ぶか、呼ばないか」の二択ではありません。

ここが分かると、選択肢はかなり広がります。

なお、七五三をやるかどうかから迷っている場合は、実施率や中間の選び方を

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にまとめています。

もめるのは「相談」ではなく「報告」にしたとき

ここからが本題です。

実際にこじれた家の話には、共通点があります。

もめている家は、呼ばないと決めてから伝えていました。もめていない家は、決める前に相談しています。

たとえば、5歳の七五三を家族3人でやりたいと考えた家庭があります。

3歳のときは両家を呼んで祈祷と食事会をしていて、今回は共働きで休みが合わないという事情がありました。

実家側は「家族で決めたことなら」と受け入れたのに、夫の母親だけが「蚊帳の外にされた」と強く反発しています。

この相談に寄せられた答えのなかで最も支持されたのは、「先に相談すべきだった。

決まったあとの報告だったから、無視されたと受け取られた」というものでした。

決定の報告になってしまう言い方

  • 「今年は家族だけでやることにしました」
  • 「もう予約したので、3人で行ってきます」
  • 「日程はこの日に決まりました」

相談として届く言い方

  • 「今年は家族だけにしようかと考えているのですが、どう思われますか」
  • 「日程が合わせにくくて迷っています」
  • 「当日は3人で行って、写真ができたら見ていただくのはどうでしょう」

内容は同じでも、聞かれた側の受け取り方は変わります。

相談の形にしておけば、たとえ結論が同じでも「自分は数に入っていた」という事実が残るからです。

前に呼んでいると、次も呼ぶ前提になる

続いて、もう1つの分かれ目です。

これは意外と見落とされます。

前回の行事で祖父母を呼んでいると、次も呼ぶものとして待たれています。

先ほどの家庭は、3歳の七五三で両家を呼んでいました。

別の家庭では、お宮参りと1歳の誕生日で両家を呼んだあと、七五三は家族だけにしようと決めています。

どちらも「前回は呼んだのに今回は呼ばない」という形で、そこがきっかけになっていました。

後者の相談には、100件を超える意見が寄せられています。

そして目立ったのは、相談した本人に厳しい指摘のほうでした。

寄せられていた指摘

  • お宮参りも1歳の誕生日も呼んだなら、今回も呼ばれると思うのは自然
  • 本人だけで決めて一方的に宣言するのは順序が違う
  • 意思が伝わっていないのだから、待っているほうの受け取り方は当然

一方で、うまく切り替えた例もあります。

1人目のときは両家を呼び、2人目からは家族だけにしたという家庭です。

前例を変えること自体は問題になっていません。

前例があるなら、変える回だけは前もって話しておく。

これが2つ目の分かれ目です。

1回目から家族だけでやってきた家は、そもそもこの問題が起きません。

実家と義実家で反応が割れるのはなぜか

ここも多くの家で共通しています。

同じことを伝えても、自分の親はすんなり受け入れ、配偶者の親だけが反発する、というずれが繰り返し起きています。

理由は単純で、伝わり方が違うからです。

自分の親には遠慮のない言い方ができますし、親のほうも実の子どもの言い分としてそのまま受け取ります。

ところが配偶者の親に対しては、同じ内容が「嫁が決めた」「婿が決めた」という形で届いてしまいます。

こじれた相談に共通して出ていた答えが、まさにここでした。

「配偶者の親への対応は、その実子が引き受けるべき」という指摘です。

別の相談では、伝えることも断ることもしなかった夫について、「責められるべきは夫ひとり」という声が並んでいました。

そもそも、義実家に気を遣うこと自体が多くの人の負担になっています。

全国の20〜60代の既婚男女500人への調査では、義実家で困ることの最多が「気を遣うこと」で、女性では48.2%が挙げていました。

積水ハウス 住生活研究所が2023年10月27日から30日にかけて実施した調査による数字です。

伝える人を分けるだけで変わること

  • 夫の親には夫から、妻の親には妻から伝える
  • 「二人で決めた」と必ず一言添える
  • 伝える日を両家でそろえる(どちらかが後から知る形にしない)
  • 配偶者は同席せず、実子だけで話す

つまり、気を遣う相手に、気を遣う話を、自分で伝えようとしているところに無理があります。

夫の親には夫から、妻の親には妻から。

それだけで角の立ち方はかなり変わります。

義両親への伝え方や、夫が話を進めてくれないときの動き方は

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で詳しく扱っています。

祖父母にとって行事は数少ない接点になっている

反対側の事情も見ておきます。

ここが分かると、反応の大きさに納得がいきます。

祖父母世代は孫にかける金額を増やしている一方で、直接会う以外の連絡は減っています。

55歳から87歳で孫がいる女性259名への調査では、孫のための年間支出が平均で約18万円でした。

2023年の調査より3.7万円増えていて、年20万円以上を使う人の割合も18.8%から24.3%に上がっています。

ハルメク 生きかた上手研究所が2025年3月18日から21日にかけて実施したWEBアンケートです。

同じ調査で分かったこと

  • 孫との接点は「直接会う」が最も多い
  • 電話・メール・オンライン通話はいずれも前回より減っている
  • 今後、孫との関わりを増やしたい:40.9%

お金は前より使っているのに、日常的な連絡は減っている。

そうなると、会える機会が行事に集中します。

七五三やお宮参りが「数少ないチャンス」になっていれば、そこを外されたときの反応が大きくなるのは自然です。

ここに出口があります。

行事以外の接点を先に作っておけば、行事1回に集まっていた期待が分散します。

月に一度写真を送る、ビデオ通話をつなぐ、別の日に顔を見せに行く。

呼ばない選択をしやすくするのは、断り方の工夫よりも、普段の接点のほうです。

祖父母を呼ぶと当日はどう変わるか

呼ぶ側の話も、良い面と負担の両方を見ておきます。

人が増えると記録は豊かになりますが、その日の主導権は分散します。

呼ぶ利点としてよく挙がるのは、三世代そろった写真が残ること、にぎやかにお祝いできること、七五三を経験している祖父母に相談できることです。

孫が唯一なら、祖父母にとって特別な一日にもなります。

一方で、当事者からはこんな話も出ています。

お宮参りに義両親を呼んだところ、撮影後に「赤ちゃんに触るなんて」「フラッシュが多すぎる」と電話で指摘され、それが実母にも伝わってこじれた。

写真選びのときも意見に配慮する必要が出て、負担になったという内容です。

家族だけにして変わったこと

  • 子どもだけに集中できた
  • 撮影のテンポを自分たちで決められた
  • 自然な表情の写真が撮れた
  • 写真選びが早く終わった

同じ「三世代写真が残る」という一日でも、そこに至るまでの決定権が誰にあるかで負担はまったく違います。

呼ぶと決めた場合は、写真選びと当日の進行だけは自分たちが持つと先に決めておくと、後から揉めにくくなります。

同席する人数が増えると撮影の進み方も変わります。写真で後悔しないための備えは下記にまとめました。

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片方だけ呼ぶという選び方

両家か、どちらも呼ばないか。

その中間もあります。

距離や体調を理由に、片方の祖父母だけを呼ぶ形は実際に選ばれています。

遠方に住んでいる、高齢で長時間の外出が難しい、参加を辞退している。

こうした事情があれば、片方だけになるのは自然な流れです。

片方だけにするときに気をつけること

  • 呼ばない側には、呼ぶ側より先に事情を伝える
  • 「近いから」ではなく、呼ばない側の事情を理由にする
  • 写真は両家に同じものを同じタイミングで送る
  • 後日会う予定を、その場で具体的に出す

1つ目が肝心です。

あとから知る側になると、それだけで疎外感が生まれます。

順番を逆にするだけで受け取り方が変わります。

なお、住宅資金のような大きな援助を受けている場合は、判断が変わります。

相応の援助を受けながら行事から外すことについては、周囲の受け取り方が厳しくなる傾向があるので、無理に押し通さないほうが結果的に消耗しません。

お祝いをもらったときのお返し

呼ぶ・呼ばないにかかわらず、お祝いが届くことがあります。

お祝いをいただいた場合のお返しは、金額の3分の1から半額が目安とされています。

ただし、食事会に招いている場合は、その席がお返しの代わりになるという考え方が一般的です。

二重に用意する必要はありません。

場面ごとの考え方

  • 食事会に招いた:席がお返しになるので品物は不要とされる
  • 呼ばずにお祝いだけもらった:3分の1〜半額を目安に返す
  • お返しには、写真を添えると報告を兼ねられる
  • 子どもの名前で贈るのが一般的

呼ばなかった場合ほど、写真を添えたお返しが効きます。

当日に立ち会えなかった側にとって、その一式が唯一の記録になるからです。

祖父母を呼ぶ場合に先に決めておくこと

呼ぶと決めたなら、当日までに片づけておくことがあります。

日程と食事会は、他の準備より先に押さえます。

七五三の時期は写真スタジオも神社も混み合います。

食事会の予約は1か月前から2週間前が目安で、個室のある店だと子どもが疲れたときに動きやすくなります。

事前に決めておく項目

  • 日程(両家の都合を同時に聞く)
  • 食事会の場所と予約(個室があると安心)
  • 食事代を誰が持つか(両親が負担するのが一般的)
  • 祖父母の服装(子ども・両親より格下にそろえ、両家で合わせる)
  • 写真を前撮りにするか当日にするか

服装は見落とされやすい部分です。

主役は子どもなので、祖父母が親より格上の装いになるのは避けます。

両家で片方だけが正装だと写真で浮くので、事前にどの程度かをそろえておきます。

前撮りにすると、当日は参拝と食事だけになります。

子どもの体力にも、祖父母の体力にも余裕が生まれるので、人数が多い年ほど前撮りが効きます。

七五三と祖父母に関するよくある質問

七五三に祖父母は呼ぶべきですか?

呼ばなければならないという決まりはありません。両家を呼ぶ、片方だけ呼ぶ、どちらも呼ばない、当日は親子だけで後日会う、といった形がいずれも選ばれています。

祖父母を呼ばないのは非常識ですか?

非常識ではありません。ただし、もめている家の多くは呼ばなかったこと自体ではなく、決めてから報告した順序で引っかかっています。決める前に相談の形で話すと通りやすくなります。

片方の祖父母だけ呼んでもいいですか?

距離や体調を理由に片方だけ呼ぶ形は実際にあります。呼ばない側には呼ぶ側より先に伝え、写真は両家に同じタイミングで送ってください。

呼ばないときは誰が伝えればいいですか?

それぞれが自分の親に伝えるのが基本です。配偶者の親には同じ内容でも「嫁が決めた」「婿が決めた」という形で届いてしまうため、実子から話すほうが角が立ちません。

前回の行事で呼んでいる場合はどうすればいいですか?

前回呼んでいると次も呼ぶ前提で待たれています。形を変えること自体は問題になっていないので、変える回だけは早めに相談してください。

お祝いをもらったらお返しは必要ですか?

食事会に招いている場合は、その席がお返しの代わりになるとされています。呼ばずにお祝いだけいただいた場合は、3分の1から半額を目安に、写真を添えて返すのが一般的です。

祖父母の服装にマナーはありますか?

主役は子どもなので、子どもや両親より格上の装いは避けます。両家で格をそろえておくと、写真で片方だけ浮くことがなくなります。

食事会の費用は誰が払うのですか?

両親が負担するのが一般的とされています。祖父母からお祝いをいただいている場合も、当日の食事代は招いた側が持つ形が基本です。

まとめ

七五三に祖父母を呼ぶかどうかに、決まりはありませんでした。

両家を呼ぶ家も、片方だけの家も、親子だけでお参りする家もあります。

それでも実際にもめている家があるのは、呼ばなかったからではなく、決めてから報告したことと、配偶者の親に実子以外が伝えたことの2つが重なったときでした。

もう1つ効いていたのが前例です。

お宮参りや3歳の七五三で呼んでいれば、次も呼ばれると思って待たれています。

形を変えること自体は通っているので、変える回だけ早めに相談すれば足ります。

そして反対側には、孫のための支出が年間平均18万円まで増えている一方で、直接会う以外の連絡は減っている、という事情がありました。

行事が数少ない接点になっているから、そこを外されたときの反応が大きくなります。

だとすれば、いちばん効くのは断り方の工夫ではありません。

写真を送る、ビデオ通話をつなぐ、別の日に顔を見せる。

行事以外の接点を先に作っておくことが、呼ばない選択をいちばん楽にしてくれます。

当日の主役は子どもで、その日をどう過ごすかを決める権利は親の側にあります。

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